※2016年7月貴生川駅で撮影 この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所からの手持ち撮影、スナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラで撮影しています。

近江鉄道の歴史

1896年(明治29年)に着工され、1901年(明治34年)に彦根〜貴生川間が全通。1914年(大正3年)に高宮〜多賀線として多賀大社前まで支線が開通。1928年(昭和3年)には全線が1500ボルトで電化されました。1931年(昭和6年)には米原〜彦根間が当初から電化で開通。第2次世界大戦中に箱根土地(現・西武グループ)の傘下に入りました。戦後は増備車両の多くを西武鉄道からの中古車両で賄うことで西武色が濃くなってゆきました。1988年(昭和63年)には貨物輸送が全廃されました。1998年(平成10年)にJR彦根駅が移転したことに合わせて2007年(平成19年)にフジテック前から1.6kmが新線に変わり新たな彦根駅がオープンしています。

2016年7月に貴生川から彦根まで近江鉄道本線に乗っていますが、今回は彦根から乗りました

2017年12月、生憎の雨です。近江鉄道の東口の写真は雨で外に出られなかったので、2016年に撮影したものです。

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京都5:30発の長浜行に乗って米原に6:38に着きました。近江鉄道の乗り場、まだ夜は明けていません。

7:08発の近江八幡行に乗ります。

ホームから入口を見ます。終端部があります。

照明が無いのでデジカメはオートで”何となく”明るく写してしまいます。駅名標。

近江八幡行が入線しました。近江鉄道800系電車です。元は西武鉄道401系を1990年(平成2年)〜1997年(平成9年)に譲り受けて自社の彦根工場で改造しています。

米原駅から彦根駅、高宮駅を経て多賀大社前駅までを「彦根・多賀大社線(本線・多賀線)」と愛称がつけられています。右側の窓から前面展望を狙います。しかし運転台の前にしかワイパーがありません。

というワケでここから彦根駅までは前面展望は雨滴で不明瞭です。気合いで運転士さんの背後から前面展望を狙う方法もありますが、今回は運転台の後はシェードが降ろしてあるので不可です。

フジテック前駅です。2006年(平成18年)エレベーター製造大手のフジテック本社が移転してきたので開設された駅です。

乗客の9割が降りました。

2016年7月撮影の前面展望なので米原駅に向かっています。フジテック前駅です。

車内はガランとしてしまいました。

鳥居本駅です。ほとんど見えません。

駅名標。フジテック前駅は2006年(平成18年)開業なので上から修正してあります。この駅は1931年(昭和6年)開業。駅名標の下部に簡素だけど装飾があって良い感じです。

開業時から使われている駅舎です。請願駅で用地が鳥居元村(当時)からの提供でした。

2016年7月の撮影、鳥居本駅です。残念ながら駅舎が写っていないです。

雨滴で前面展望は全く写らないので諦めました。

彦根駅に7:19着。電車を降りて「休日におでかけ1day smileチケット」を改札で買いました。880円。以前来た時は解体が発表された電気機関車ED31形が並んでいましたが、今回はその手前に貨車ワ34が駐まっていました。2軸有蓋貨車です。

さて、この後、前面展望が撮影できるのか・・・。【私鉄に乗ろう 35】近江鉄道線 その2「彦根・多賀大社線(本線・多賀線)」 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)