JR貨物の第3四半期(2018年10-12月)輸送概況は、平成30年7月豪雨、10月の台風24・25号接近、12月の函館線・道南いさりび鉄道線での輸送障害の影響などで、全体で高速貨物列車1040本、専用貨物列車2本が運休。前年同期間は、高速貨403本、専貨18本が運休していた。

また、平成30年7月豪雨の影響で不通だった山陽線は、10月13日に運転再開。復旧までの間、トラックによる代行輸送のほか、伯備線・山陰線・山口線を経由した代行輸送を実施。

コンテナは、農産品・青果物が夏季の天候不良にともない、北海道産の出荷が低調に推移。また山陽線の長期不通の影響で、中国・九州地区との食料工業品、積合せ貨物、紙・パルプ、化学工業品、化学薬品等の輸送が前年を大きく下回った。

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結果、コンテナ全体では前年比94.6%に。

車扱は、石油が秋冬需要期に入り、気温が高く推移したことから灯油を中心に低調な荷動き。車扱全体では前年比96.2%に。

こうした結果、コンテナ・車扱の合計は、前年比95.1%に。

前年を上回った品目は、コンテナの家電・情報機器、車扱セメント・石灰石だけだった。