終点の田川後藤寺駅に向かう途中、線路脇に使われていない鉄道施設の様なものがありました。左手前は車止めの様にも見えます。

しかしレールはありません。頭上の国道322号線の跨線橋は工事中です。左からJR九州日田彦山線が近づいてきます。

広大な構内、田川後藤寺駅です。

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右からはJR九州後藤寺線が近づいてきました。

平成筑豊鉄道の田川後藤寺駅は真ん中の単式ホーム、その両側にJR田川後藤寺駅の島式ホームが二つあります。

大藪から1.9kmで終点の田川後藤寺駅。終端部があります。ホームは2番線。

駅名標。ここもネーミングライツで”Mr.Max”が付いています。こーいう支援は有り難いですね。

しかし、元々は後藤寺駅だったのです。実は、単純な話で、現在の田川市は伊田町と後藤寺町が合併して発足しています。伊田町を代表する伊田駅と後藤寺町を代表する後藤寺駅でよかったのですが、合併して田川市になると、田川という名の駅が無い、ということで伊田と後藤寺双方の駅に「田川」が冠されることになったのです。1982年(昭和57年)のことでした。親しくなった運転士さんの話では「地元の人は、まず田川を付けて呼ばないですよ 後藤寺駅、伊田駅です」「仲が悪いのでは無く「後藤寺町民」「伊田町民」の意識が強いのでしょう」とのこと。

跨線橋を上がって平成筑豊鉄道乗り場の看板。奥は3・4番。日田彦山線の上下が停まります。筆者は何度も通っていますが下車するのは初めて。

こちらは1番線の駅名標。後藤寺線の新飯塚方面のキハ40系が停まっていました。

1番線ホームから全国的に数を減らしつつあるキハ40系。

駅舎外観。かつては木造の大きなものでしたが、瀟洒な駅舎に建て替えられています。

平成筑豊鉄道の2番ホームに戻ったら1番線から後藤寺線新飯塚行が発車してゆきました。

糸田線はこれにて終了。次回は再び金田駅に戻って伊田線の続きに乗ります。【私鉄に乗ろう 61】平成筑豊鉄道伊田線 その5(8)に続きます。

(写真・記事/住田至朗)