三度目の正直でした【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その1

2019.08.19

※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな鉄道旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券などがあれば誰でも利用できる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。特に記載が無い写真は、2018年12月10日に撮影した写真です。

暦に神無月があります。多分に俗説が含まれているにせよ、中世以降は日本中の八百万(やおよろず)の神サマが全員出雲に集まっちゃうので神無月。出雲地方は神在月というそうです。

その出雲大社に鉄道で行くには、1990年(平成2年)まではJR西日本大社線がありましたが、その廃止後は一畑電鉄大社線だけです。

JR大社線は、1912年(大正元年)に出雲今市駅(現・出雲市駅)から、国の重要文化財指定され今も木造駅舎の保存されている大社駅までが開業しています。

※2014年12月30日撮影

駅舎内に飾ってあった写真。観光バスとバスガイドさん、懐かしい感じですねぇ。でも、国鉄大社駅は出雲大社まで2km近い距離があるので、ここで観光バスに乗り継いで出雲大社に向かったというのが実情でしょう。国鉄大社線の廃止は、モータリゼーションによる乗客減少が挙げられていますが、一畑電車の出雲大社前駅なら500m程で出雲大社です。しかし国鉄大社駅はさらに1km以上離れています。歩けない距離ではありませんが、専らバス移動が必要だったという点も大社線廃止の原因になったのではないでしょうか。

※2014年12月30日撮影

最盛時は東京から直通特急なども運転されたのでホームは長大です。

※2014年12月30日撮影

一方の一畑電車は、1912年(大正元年)一畑軽便鉄道(株)として発足、当初は出雲大社への参拝線を計画していましたが、国営鉄道の開業が決まっていて、一畑薬師への参拝線に方針を転換。実際には国鉄との連絡を考慮して狭軌(1,067mm)で出雲今市駅(現・出雲市駅)から平田駅までが1914年(大正3年)に開業しました。翌1915年(大正4年)には一畑坂下(一畑駅付近)までが全通。

1925年(大正14年)には「一畑電気鉄道(株)」に社名を改め既存の出雲今市駅(現・出雲市駅)〜一畑駅間を電化、1930年(昭和5年)には川跡から大社神門(当時)まで当初から電化で開業しました。1928年(昭和3年)には小境灘駅(現・一畑口駅)から北松江駅(現・松江しんじ湖温泉駅)も電化で開業。

一畑電鉄は、当時の最新鋭電車を導入、出雲今市駅(現・出雲市駅)から一畑間がそれまで70分だったのを40分に短縮しました。

戦後は、モータリゼーションの波で経営の合理化・スリム化を進め、貨物輸送を廃止、1978年(昭和53年)からはワンマン運行が開始されました。しかし乗客減少は続き1992年(平成4年)には最盛時の3割程度になってしまいました。幸い、2006年(平成18年)に鉄道部門を一畑電車(株)として分社化した上で周辺自治体などからの支援制度などが設定されています。

《データ》
路線は、全線電化
・北松江線:電鉄出雲市駅〜川跡駅〜松江しんじ湖温泉駅 33.9km 22駅
・大社線 :川跡駅〜出雲大社前駅 8.3km 5駅

車両史

これが超複雑で話が長くなるので現役車両だけを簡単にまとめると、
・2100系電車
1994〜1995年(平成6〜7年)に元京王電鉄5000系を2両編成 x 4本(8両)が導入されました。京王電鉄は、軌間1,372mmなので狭軌(1,067mm)の台車(東京メトロのもの)に替えて導入されています。既に2102編成が引退しています。一畑電車では初の冷房車両。

※間違えて2編成と記してしまいました。読者の方の御指摘で気が付きました。ありがとうございます。

※2014年12月30日撮影

・5000系電車
1998年(平成10年)に導入された元京王電鉄5000系車両。こちらも台車は東京メトロのものに交換されています。2編成が稼働中。

※2014年12月30日撮影

・1000系電車
2014年(平成26年)入線した元東急電鉄1000系電車。ステンレス車体、ワンハンドルマスコン、シングルアームパンタグラフ、インバータ制御など一畑電車になかった要素が初めて導入されました。

・7000系電車
2016年(平成28年)から導入されている一畑電車86年ぶりの自社発注新造車両。JR四国7000系をベースに電気機器はJR西日本の225系を流用してコストを抑えています。一般公募による外装デザインです。現在4両が稼働中。※トップ画像参照

さて、ざっと一畑電車の歴史と車両を概観したところで、早速、乗車したいと思います。

実は2018年12月10日は三度目の正直でした。最初に乗った2014年12月は、好天でしたが前面展望を撮っていなかったのです。2018年3月に前面展望を撮りに来た時は、残念ながら雨天で諦めました。

※2018年3月20日撮影

満を持して2018年12月10日(火)、幸い雲が多いながら天気は馬馬(まぁまぁ)です。JR出雲市駅。この左手に一畑電車の電鉄出雲市駅があります。

駅舎、2階部分がホームになっています。

チケットを購入して、発車5分前に改札がオープンします。

走り出すまでに1回目が終わってしまいますね。では、【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

TAGS 一畑電車


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