ホントに「山陽電車からは海が見える」という先入観はハズレでした。ほとんど山の中ですよ〜。

的形トンネル(197m)。

軌間が標準軌(1435mm)だからか、間にレールが置いてあるからか、妙に複線の線路同士が近い様に見えます。

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八家駅から2.0kmで的形駅。左側に山が見えますが望遠レンズで撮っているからで、実際は駅の神戸側200mくら先にあります。

駅名標。駅の周囲は実に長閑です。1923年(大正12年)神戸姫路電気鉄道開業時に設置。1933年(昭和8年)山陽電鉄の駅になりました。駅名標の背後は山側ですが、海岸まで2kmも離れてはいません。海水浴には隣の八家駅から無料のバスがある様です。

平坦では無く、アップダウンが続きます。

周囲は住宅街。航空写真で見ると、中国山地の山塊が所々海側に迫っている部分があって、六甲の山塊から大阪平野を挟んで生駒山まで続いています。

1.4kmで大塩駅。島式ホーム2面4線。2番ホームに山陽姫路行普通列車3両編成が停まっています。その島式対面ホームの1番線は6両の特急が停まれます。2番線とこれから入線する4番線(一番左)は4両までの対応、4番線の対面3番線は5両までなので特急列車はドアカットします。緩急接続も外側の1番線と3番線が使われるという変則的なホーム配置になっています。将来的には大塩駅付近の線路付け替え構想があるとのことで、駅も移設して新設される予定なので現状で使用されています。

2019年3月に現在の場所で駅の改良工事が行われると発表されました。橋上駅舎化、ホーム延長、バリアフリー化などが実施されます。やはり線路の付け替えを含めて用地の確保が難しいのでしょうね。

駅名標。1923年(大正12年)神戸姫路電気鉄道開業時に設置。1933年(昭和8年)山陽電鉄の駅になりました。航空写真を見ると大塩駅が北側に飛び出しています。駅南側には小学校などがあります。

駅の南100mに大塩天満宮があります。隣は大塩公園。海までは1kmほど離れています。海際にはシーサイドゴルフコースがあったり、砂浜に大塩漁協地曳網部会などというものがあります。地曳き網は面白そうですね。

3番線から阪神の直通特急阪神梅田行が先に発車しました。駅舎は、構内踏切を渡って停まっている4番ホーム側にあります。

神戸から西は全く土地勘のない場所なので地図で確かめながら書いています。どこかしら風光明媚な海岸をイメージしていましたが、この駅から明石の手前まで海岸は全くの工場地帯になってしまう様です。

では、【私鉄に乗ろう93】山陽電車 その10 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)