※阪神電車5550系リニューアル車両

深江駅を出て、上り線もかなり完成している雰囲気ですが、地上を走ります。

高架の終了地点が近づいている様に見えます。

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芦屋駅の手前、勾配の途中で高架化工事はお仕舞いになりました。

深江駅から1.3kmで芦屋駅。ホームの神戸側が勾配の頂点になっています。ホームの端っこに立てば絶景かな?

下を芦屋川が流れていてホーム中央部は橋梁上。芦屋川に沿って歴史的な邸宅が立ち並んでいます。臨海部、昔は海でしたが、いつの間にか沖に埋め立て地が広がってしまいました。海水浴場があったなんて信じられない光景が広がっています。村上春樹さんの初期の小説に度々出てくる場所です。海水浴場跡地の防波堤で村上春樹さんの小説の様に友人と海の向こうにそそり立つ高層マンション群を見ながら大量の缶ビールを飲んだことがあります。今は昔、です。

駅名標。1905年(明治38年)の開業。阪神電車は海側、JRの芦屋駅(やや東寄り)を挟んで阪急電車の芦屋川駅があります。

大学時台の友人はJR芦屋駅の近くに実家があります。阪神・淡路大地震で被災しましたが幸い活断層からズレていたために家屋倒壊を免れて家族にも死傷者は出ませんでした。数十メートル横を活断層がとおっていて、その上の家屋はウソの様に並んで線上に倒壊していたと言っていました。本当に恐ろしい光景だったそうです。

芦屋駅が丘の頂上にあって、高架線が続きます。流石に芦屋川沿いには大規模な邸宅などが並んでいて高級感があります。北側に離れていますが六麓荘が電信柱の無い(地下化されています)超高級住宅街です。すごい豪邸が並んでいますが、母に言わせると六麓荘、戦前は別宅とか別荘が多く、母の実家の別宅もあったそうです。そのまま維持してくれていたら・・・。残念。

1.2kmで打出駅。駅所在地は芦屋市打出小槌町です。よい町名だなぁ。一寸法師が鬼を退治した後に大きくなったのが「打出の小槌」です。知人で駅近くで生まれ育った人がいますが「子供の頃から何百回も一寸法師の話が出るので辟易しています」とのこと。そんなモンかもしれませんね。

梅田側に改札があって、ホームは地下道でも行き来できます。エレベーターがあってバリアフリー化されています。

駅名標。1905年(明治38年)の開業。この駅も降りたことがありません。南側の商店街、ちょっと散歩したくなります。

懐かしい駅名が続きます。

【私鉄に乗ろう94】阪神電車 その5 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)