※2016年9月撮影

晩生内駅、これは難読駅名でしょう。「おそきない」駅です。国道275号線から札沼線を渡って西側を走り、晩生内郵便局を曲がって東に100mほどで晩生内駅がありました。札的駅からは2.9km。トップ画像をご覧ください。この駅にも大きな松の木があります。樹齢とか、分かりませんが、いくぶん手前にあるとは言え、駅舎と比較してその巨大さがわかります。

松の木の大きさで駅舎が小さいのか?というと、元は有人駅ですから、それなりの広さは確保されています。残念ながら右側のスペースはカーテンが閉じられ、使われていません。所謂(いわゆる)デッドスペース。

ADVERTISEMENT

※2016年9月撮影

待合室内。石狩月形駅の管理と表示されています。列車は上り下りが各6本あります。

※2016年9月撮影

改札口が残されていました。懐かしいですね。この20年以上、ローカル線を除いてほとんどの場合自動改札を通っていますから。

自動改札は、不正乗車防止などに合理的かつ正確です。でも。こうして使われていない古い改札口を見ると、パチパチと切符切りを鳴らす駅員さんが時折鋭い眼で定期券よりも通過する利用者の表情をチェックしていました。切られた細かい切符が駅ごとに違う切り取られた形で足下に舞っていた時代を思い出します。あの切符の切りくずを掃除するだけでタイヘンだったでしょうね。

※2016年9月撮影

駅舎からホームに上がる階段までの間にかなりのスペースが空いています。

※2016年9月撮影

新十津川方面側ホーム端から札幌方面を見ています。駅舎とホームの空間、ネットで調べてみるとかつては島式ホームだったとのことです。でも駅舎側はホームが途中で膨らんでいます。常時、下りホームとして使われていたのではない様です。その正面にある白い柵は謎です。

※2016年9月撮影

ホームに上がって新十津川方面。あまり人家が写っていませんが、駅周辺には集落という規模ではないものの人家がそれなりにありました。

※2016年9月撮影

こちらは、逆の札幌方面。建物が写っていますが、住宅ではないですね。駅に沿って道路というか広がりがあります。ホーム、色の変わった先の部分、駅舎側が少し膨らんでいるのが分かります。

※2016年9月撮影

駅名標。1935年(昭和10年)札沼線が全通した年に開業しています。戦時下の不要不急線としての休止から3年後に営業再開、それから70年以上になります。あの改札口でも無人化までは駅員さんがパチパチと切符を切っていたのでしょう。思わず耳をすましたら・・・

近くを通る国道からの自動車の通過音が聞こえてきました。

※2016年9月撮影

2015年3月の駅名標。雪景色と冬の澄んだ青空。冬の北海道も良いですよ。

※2015年3月撮影

ホームから駅舎を見下ろしています。松の木の位置関係が分かりますね。残念ながら駅前のガランとした空虚さも分かります。

※2016年9月撮影

少し寂しい駅が続きますが、ズンズン行きます。

(写真・記事/住田至朗)