【その1】(https://tetsudo-ch.com/9393825.html)に続き。。

居酒屋さんページ

居酒屋さんに女性1人で入るのは勇気がいりますよね?

私みたいな女性が1人でも入れたと思うと割と入りやすいと思いますよ。店構えはハードル高めのお店もあるのですが、入ってみると意外と楽しいんです。私でも入れたんだなと思ってもらえるとだいぶハードルが下がるのではないかなと思います。

小田急電鉄の全駅をまわって取材されたと思うのですが、その中でも特に面白かった場所や出来事はありましたか?

色々あります!例えば、成城学園前駅は学校があるから同じ駅の名前が付けられたと思っていたのですが、本当は元々新宿にあった学校を、小田急電鉄の開通時期に合わせて移転したんです。教頭先生が移転先を探していたところ、小田急開通計画を知ったので学園都市計画を立てて、学校用地と付近の土地を買って駅を誘致したんです。駅が出来ることによって周りの土地の地価が上がるので、その土地を売って学校建設の資金に当てたんです。学校が出来たから駅が出来たわけではないんですよ。このように建設に一役買った小田急電鉄や創始者の方々は夢を持って行動している人が多かったんですよね。鉄道黎明期の頃ってまだまだ色々な夢を描けたじゃないですか。小田急電鉄なんて、開通させますと発表してから1年半で小田原まで開業したんですよ。すごくないですか?!それも話題性を狙って計算されているんですよね。街の成り立ちと駅が本当に深い関わりがあるのだなと思いました。

思い出を語って下さる伊藤さん

渋い駅も好きだとお聞きしたのですが、鉄道の旅がお好きだからそのような駅にも行かれるようになったのですか?

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元々私が一番最初に惹かれたのは寝台列車なんですよね。寝台列車は渋い造りで、青森出身の私は小さい頃に日本海などの古い車両で旅をすることが多かったんです。最初は青春18きっぷで安く知らない場所に行けるので、各駅停車が好きになって、大阪まで18きっぷで行くこともありました。親が心配して、「お金出してあげるから新幹線で行きなさいよ。」と言われたのですが、「各駅で旅したいからいい。」と断ったこともあります(笑)。一番最初の旅は私が中学生、妹がまだ小学生の時で、2人で日本海に乗って旅をしました。色々な鉄道の路線に乗ってみたいなと思い始め、気付けばこうなっていました。

以前、鉄道チャンネル内の番組「ももてつ」にも出演して頂いたのですが、その時の思い出やエピソードはありますか?

毎回、ゲストを呼ばせて頂いていて、色々な方とお話しするのが本当に面白かったです。鉄道好きな方とお仕事することが多いのですが、一人ずつ個性があるじゃないですか。好きなジャンルや好きなものとかちょっとずつ違っていて、同じ鉄道好きでも自分にないものや別の視点も共有できたりするので皆さんとお話ししていて楽しいです。

インタビュー中

伊藤さんはどちらかと言うと乗り鉄ですか?

そうですね。。写真を撮ることも好きですが、撮り鉄さんほどでないです。長く待っていられないタイプなので。。10分ぐらいしか待てないです(笑)。でもなぜか、ローカル線の駅だったら1時間でも2時間でも待てるんですよね。

最後に、鉄道チャンネル読者にメッセージをお願いします!

私も鉄道チャンネルのアプリを入れているので、楽しんで一緒に情報を得ましょう!(笑)本も私の自信作なので、是非読んでいただきたいです!!

伊藤桃さんの取材ノート

伊藤さんに取材させて頂き、著書のことはもちろん、伊藤さんご自身のこともたくさん話して頂きました。執筆にあたって使用された取材ノートも見せて頂きましたよ。びっしりとメモが書かれていて伊藤さんの真面目さと熱意に圧倒されてしまいます。。鉄道好きの熱い想いを語って下さって、とても楽しい取材となりました。

 

ロマンスカーカフェ
ロマンスカーカフェ 外観
ロマンスカーの写真を撮る伊藤さん

ちなみに、取材場所に使用させて頂いたのは新宿駅構内にある「ロマンスカーカフェ」です。著書『鉄道アイドル伊藤桃 小田急全駅ものがたり』のカラーページにも掲載されているカフェで、ロマンスカーの発着が目の前で眺められる最高のロケーションなんです。取材時間は平日のお昼でしたがたくさんのお客様で賑わっていましたよ。

 

小田急ロマンスカー GSE
グッドデザイン金賞受賞
GSE 車体

小田急電鉄さんの計らいで、特別にロマンスカーを間近で撮影させて頂きました。やはり何度見ても、GSEはスタイリッシュでかっこいいですよね。

 

サインを書いて下さる伊藤さん
サイン本と伊藤桃さん

最後に伊藤さんのサインまで頂いちゃいました!『鉄道アイドル伊藤桃 小田急全駅ものがたり』は現在好評発売中です。本を片手に小田急沿線を巡ってみませんか?

(記事:柏原美紀、写真:神森沙織)