伊藤桃さんへインタビュー！著者『鉄道アイドル伊藤桃　小田急全駅ものがたり』の見どころをご紹介【その1】

現在好評発売中の著書『鉄道アイドル伊藤桃　小田急全駅ものがたり』について、執筆者の鉄道アイドル、伊藤桃さんにインタビューさせていただきました！

伊藤さんはアイドルやタレント活動の傍ら、趣味の鉄道を生かし、現在は鉄道アイドルとしても活躍中。2016年にはJR全線に完乗し、様々なイベントやトークショーにも幅広く出演されています。以前、放送されていた『ももてつ』シリーズなど、鉄道チャンネルにも多数ご出演頂きましたよ。

そんな鉄道界のアイドル、伊藤桃さんが『桃のふわり鉄道旅』以来2冊目となる『鉄道アイドル伊藤桃　小田急全駅ものがたり』を2019年3月14日（木）に発売されました。8ヶ月間小田急電鉄に乗り続けて取材、執筆された渾身の小田急電鉄解説本の魅力や裏話をたっぷりご紹介致します！

『桃のふわり鉄道旅』に続く2冊目となる鉄道本。本を出版されるきっかけは？

ライブやイベントなどで下北沢駅を利用することがあり、その際に駅構内のレイアウトが工事によって頻繫に変わっていたことが気になっていました。変わりゆく姿を見て、今後どうなっていくのだろうと興味を持ったのがきっかけで、下北沢駅へ写真を撮りに行ったりもしていました。また、元々各駅停車に乗ることが好きで、知らない駅に降りることも好きなんです。JR全線完乗した後に、他にも色々な駅に降りてみたい、どの駅もきっと一つ一つストーリーがあって、それを掘り下げてみたいと思ったことも相まって本の出版に至りました。ちょうど小田急電鉄の複々線化やGSE誕生など話題も多かったことから小田急電鉄にクローズアップして執筆することに決めました。

本の中で注目してほしい箇所やポイントはどこですか？

3部構成になっているところが面白いかなと思います。第1部はグラビアのような形で、小田急沿線の魅力的なスポットを3箇所に絞って紹介しているカラーページです。背景や場所に合わせたテイストの洋服を着たり、ロケ場所も自分でこだわって選びました。第2部は他の鉄道本にないものを。。と考え、居酒屋さんを選びました。鉄道好きな方は渋い居酒屋さんも好きという方が多いと思ったので、ふらりと立ち寄りやすい場所を紹介することにしました。また、鉄道好きというわけではない沿線住民の方にも興味を持ってもらえると嬉しいなと思います。第3部はがっつり小田急電鉄の駅の歴史を掲載し、1冊で3度おいしい！というような本に仕上がっています。

本の制作における裏エピソードや印象深かったことはありますか？

写真だけ、事実だけしか本に載っていなかった、知っている人も少ないような石碑を実際に自分の足で探しに行ったことや、駅建設に反対した地元住民に対して「富士山の見える駅を造る」と約束して建設した千歳船橋駅の上りホームに今もひっそりと富士山の画が飾られているなど、注意書きや説明が何も書いていないような場所の背景を知ることができ、駅も歴史も好きなので面白いなと思いました。また、人との出会いも印象的で居酒屋さんの大将やお母さんに話を聞いてもらいたくなるほど仲良くなったり、自分が調べている中で興味を持った話題に関する昔のエピソードを、地元のお店の方から聞いて実感が湧くなど居酒屋さんとのやり取りも面白かったです。取材は結構大変でしたが、鶴巻温泉で温泉に入ったり、ケーブルカーに乗ったりと旅行気分で楽しかったですよ。

取材された居酒屋さんの場所はどのように調べましたか？

居酒屋さんは全て自分の足で調べました。ネットに載っていないようなところもあるので。。渋くて良い居酒屋さんセンサーが昔からあるので、自分の感覚的に引っ掛かったところをなるべく駅近の中から選びました。取材の後もお客さんとしてふらっと飲みにいくこともあります。お通しが豪華だったりと食事も美味しいんです！

特におすすめの居酒屋さんはありますか？

たくさんあるのですが、中でもおすすめは「鳥保（とりやす）」さんです。小田急相模原駅駅前にある商店街の端の方で76歳の大将がやっているお店で、頑固じいちゃんなところがとてもいいんです。伝票も自分で書いたり、お酒を頼むと好きなように自分で割ってねと全て各自で行わなければなりません。最初は取材も許してくれませんでしたが、とても温かい方で3回通って取材することを許してくれました。味はどれも美味しいのですが、特におすすめはつくねでふわふわで絶品なんです！夕方ぐらいでも既に満席でした。

居酒屋さんによく行かれるとのことですが、伊藤さんはお酒好きですか？

お酒好き。。というより渋い居酒屋さんの雰囲気が好きです。居酒屋さん巡りもよくやりますよ。京成立石や北千住、赤羽などに行ったことがあります。古い駅舎や昭和らしいものが好きなんです。

【その2】（https://tetsudo-ch.com/9461633.html）へ続く。。

（記事：柏原美紀、写真：神森沙織）