トップ画像は雨の谷田川駅。午前中ですが写真はまるで夕方です。有人駅時代の木造駅舎はCTC化後にも残っていた様ですが国鉄分割民営化でJR東日本の駅になって2000年(平成12年)現在のモダンな駅舎に建て替えられました。

磐城守山駅を出てしばらくは真っ平らに広がる農地を走っていましたが左にカーブして木々の多い場所に差し掛かり「イヤな予感」がしたら、案の定(あんのじょう=予想した通り)カーブの先にスプリング・ポイントがありました。駅でしょう。

まだ駅は見えません。

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ホームが見えました。相対式ホーム2面2線の様です。手前に構内踏切があります。

後日、レンタカーで駅を訪問した時に構内踏切から安積永盛駅方面を撮りました。右の奥から前面展望を撮っていたのです。保線員の方がいます。

ようやくホームが見えました。磐城守山駅から3.2kmで谷田川駅です。進入する下りホームに駅舎があります。

レンタカーで、県道49号線を左に折れて県道293号線で谷田川の短い橋を渡ってすぐにまた左折し南下した先に谷田川駅がありました。県道に谷田川駅入口の表示はありませんでした。トップ画像を参照ください。

下りホームに入ると正面は上りホーム、小さな待合室と駅名標があります。背後の坂を上ってゆくと小高い丘があって地名が「出合場」という面白いものです。

上りホーム、安積永盛駅方面に駅名標があります。先程の構内踏切が見えています。

上りホームの先では保線員の方々が何やら作業を開始するところの様でした。「雨が強くなってきたし、どーしよう」という相談かな。

構内踏切から水戸方面を見ました。雨がヒドイので写真を撮り忘れてしまいましたが、下り線の先で保線用の側線が駅の方に延びています。後から「撮り忘れ」に気が付いた悪い例です。側線は元は貨物用でしたから貨物ホームも残っていました。雨が強くなってきたのでいささか慌ててしまった様です。

駅名標「なめ」で水戸方面。谷田川駅は1929年(昭和4年)水郡北線の駅として作られました。最初は終点でしたが1931年(昭和6年)には川東駅まで延伸されました。1983年(昭和58年)に水郡線CTC化によって無人化。

駅周囲の長閑な風景にあまり合っているとも思えないモダン過ぎる駅舎。手前のガラス張りは待合室。急な強い雨のためか曇っていますが、本来は素通しガラスです。出入口に赤い乗車駅証明書発行機が設置されています。撮影したのは午前11時です。

すみません、レンタカーでの駅撮影は雨降りです。

では 水郡線全駅5【50代から始めた鉄道趣味】194 に続きます。

追記:

このコラムは2019年10月に書いています。10月12日〜13日に関東から東北に上陸した大型台風19号の被害で水郡線は、郡山駅〜常陸大宮駅間の運転を見合わせています。JR東日本の発表では、郡山駅〜常陸大子駅間の復旧には一ヶ月程度ということなので、このコラムが掲載されるタイミングで復旧している可能性が高いのですが、常陸大子駅〜常陸大宮駅間の被害は甚大なため運転再開の目処はたっていないとのことです。

※2019年10月19日にJR東日本は、安積永盛駅〜常陸大子駅間と西金駅〜常陸大宮駅間の運転を再開すると発表しました。

被害を受けたJR東日本と水郡線沿線の皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。水郡線復旧の情報が発表されましたらコラム内でも速やかにお伝えいたします。2019/10/15記

(写真・記事/住田至朗)