トップ画像は、新中小国信号場、在来線としての所属線はJR北海道海峡線です。JR東日本津軽線は単線のままですが、右の海峡線は複線から更に分岐して3線になりました。真ん中は待避線です。長大な貨物列車に合わせて構内の有効長は長いものになっています。

新中小国信号場は、1988年(昭和63年)青函トンネル開通によるJR北海道海峡線中小国駅~木古内駅間開業時に、JR東日本津軽線の中小国駅~大平駅間に設置されました。電化されている海峡線に合わせて津軽線もこの信号場から青森駅までが交流20キロボルトで電化されました。

2016年(平成28年)北海道新幹線開業にともない新中小国信号場~木古内駅の電圧が交流25キロボルトに昇圧されています。

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津軽線と海峡線が左にカーブします。

海峡線は目立つオレンジで「ATC投入」という標識が並んでいます。新幹線と同じDS-ATC (Digital communication & control for Shinkansen-ATC) にJR貨物の貨物列車も切り替えるのです。津軽線側は、ATS-SN形ということらしいです。

この辺りで津軽線はより大きくカーブして海峡線と離れてゆきます。

北海道新幹線の高架線が見えて来ました。海峡線は新幹線に合流します。

電気のコトはサッパリ分からないので何だか分かりませんが海峡線に電気設備があります。

北海道新幹線の高架の下を直角に進みます。駅があるよという標識が見えます。

海峡線は新幹線の高架に合流する為に上っていきます。手前に下り青函トンネル・北海道方面に向かう下り線、見え難いですが奥には新幹線上り線から分岐した上り線が新幹線高架橋を挟む形で上ってゆきます。

手前の海峡線は青函トンネルに向かう北海道新幹線下りに合流します。写真では見えませんが奥には新青森方面側の上りに合流する高架が伸びています。新幹線と合流した海峡線(狭軌)と新幹線(標準軌)は三線軌条になって約9km先の奥津軽いまべつ駅に向かいます。

海峡線に気を取られていたら津軽線は大平駅の予告票を通り過ぎかけていました。線路の形がかつては交換可能な島式ホーム1面2線だったと分かります。

中小国駅から3.6kmで大平(おおだい)駅。

中小国駅から人口の多くない農地から山がちなエリアに入ってきました。大平駅を中心にした半径500m直径1kmの円内に29世帯88人が住んで居ます。中小国駅も同じ範囲に39世帯・95人なので似た様なものですが。最少は次の津軽二股駅で同じ範囲に16世帯・39人です。(2010年国勢調査)むしろこの先、海に近づく方が住民は増えます。

では、【非電化路線に乗ろう06】津軽線05 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)