トップ画像は、蟹田駅から中小国駅に向かって単線に収束する部分。

蟹田駅から津軽線はキハ40系気動車で非電化区間なのですが、新中小国信号場までは、JR貨物の貨物列車を牽引する電気機関車が青函トンネルを通って北海道との間で貨物を運ぶ為の架線があります。信号場までは交流20キロボルトですが信号場から青函トンネル~木古内駅は交流25キロボルト。この両方の電圧に対応しているのが蟹田駅で交換したJR貨物のEH800形電気機関車です。

蟹田川という札が立っていました。蟹田駅の北側で陸奥湾に注いでいる川です。

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駅予告票。カーブの先に駅も見えています。

蟹田駅から4.4kmで中小国駅。ホームがカーブしています。単式ホームに駅舎があります。JR東日本とJR北海道の境界駅。JR東日本の管理駅です。2019年に蟹田駅が業務委託駅になったことで青森駅が管理しています。

駅舎が綺麗に再塗装されていますね。2014年(平成26年)の写真が無いのでハッキリ覚えていません。

ホームと駅舎、屋根付きの駐輪場があります。

※2014年7月撮影

駅舎というか待合室。

※2014年7月撮影

お客さんは駅舎を通らずに外に出ていました。

駅名標。1958年(昭和33年)国有鉄道津軽線の蟹田駅~三厩駅延伸開業にともなって設けられました。国鉄分割民営化で1987年(昭和62年)JR東日本に継承され、翌1988年(昭和63年)青函トンネル開通によってJR北海道海峡線が開業、起点駅となりました。終点は木古内駅です。同時に青森駅から当駅を経て新中小国信号場までが交流2000ボルトで電化されました。

2016年(平成28年)北海道新幹線開業により海峡線の旅客列車が運転終了。それまで使われていた「津軽海峡線」という愛称も消滅しました。かつては大平駅と共に海峡線の隣駅だった奥津軽今別駅(現・奥津軽いまべつ駅=北海道新幹線の駅)が記載されていました。

中小国駅を出ても架線は新中小国信号場まで続きます。虎柄のデッドセクション予告票があり、その先でデッドセクション(架線死区間)票があって、手前まで交流20キロボルト、デッドセクションを挟んで交流25キロボルトになります。右側手前には上り用の力業票が立っています。奥には上り用のデッドセクション(架線死区間)票も立っています。

新中小国信号場の駅予告票。信号場の予告票を初めて見たかもしれません。

信号場が見えてきました。この信号場はJR貨物の貨物列車が海峡線を通って青函トンネル方面に分岐するためのものです。

中小国駅から2.3km。直線は津軽線で架線が無くなっています。右の複線部分がJR貨物が使う海峡線になります。信号場から奥津軽いまべつ駅までは10.7kmもあります。

新中小国信号場は長いので次回も信号場からになります。

【非電化路線に乗ろう06】津軽線04 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)