小田急では最新 70番目の駅【駅ぶら01】小田急線80

2020.01.22

黒川駅から唐木田駅方面には、トンネルがあります。手前右側は、15世紀に開山された曹洞宗のお寺雲長山西光寺。大きな寺院で写真を写していませんが観音様が見えました。トンネルの手前には墓地が広がっています。

トンネル坑口の上部に「黒川隧道」の銘板があって、横には「小田急電鉄 取締役副社長 柴田元良」と記されています。鉄道省の時代を含めても、個人名の記載は珍しいです。

黒川隧道をぬけるとすぐに駅があります。

黒川から0.8kmではるひ野駅。相対式ホーム2面2線、跨線橋、橋上駅舎ですが、何やら跨線橋の屋根が巨大です。

ここからは、唐木田駅から新百合ヶ丘駅に向かった各駅撮影のカット。上りホームです。巨大な屋根が跨線橋とエスカレーター、エレベーターを覆っています。

唐木田駅方面のトンネルを望遠レンズで見ると、トンネルの中が下り勾配で向こう側の坑口上部が見えていました。

駅名標。小田急電鉄70番目の駅。2004年(平成16年)開業の一番新しい駅です。しかも小田急線では唯一ひらがな表記される駅名になっています。2008年(平成20年)南口駅前広場が完成しています。当初は都市基盤整備公団(現・都市再生機構)開発の分譲地が「くろかわはるひ野」でした。既に黒川駅があり利用者の混乱を避けるためにはるひ野駅になりました。2006年(平成18年)の住居表示施行で町名もはるひ野になりました。

はるひ野駅の開設までには紆余曲折があった様です。多摩線建設時には小田急が沿線の開発を計画して用地の取得を進めていたのですが地権者の合意が得られず開発計画を中止。1991年(平成3年)多摩線開業から20年近くが経ってようやく開発が認可され、2003年(平成15年)新駅設置も認可されました。総工費25億円をかけて駅が建設されます。2004年(平成16年)に開業しましたが、その時点では都市再生機構・川崎市などの都市計画が未決定で南口駅前広場が完成したのは4年後の2008年(平成20年)でした。しかも駅前広場設計時にバス路線の予定がなかったために大型バスの乗り入れが考慮されていない駅前広場、ロータリーが作られました。

下りホームの南口に行く前に上りホーム側にある北口に行きました。

全くの住宅街に面しています。商店などはありません。

上りホームに戻って、下りホームの南口の改札を見ています。

エスカレーターで跨線橋に上がります。ガラス張りの構造体が屋根を支えています。

跨線橋からホームを見下ろします。左の上りホームには北口、右の下りホームには北口があります。

南口を出ると正面に駅前広場、ロータリーがあります。

南口正面。駅員配置は、7:30~11:00、13:00~終電となっています。

特異な巨大屋根を含む駅舎全体を見ると、流石に2005年(平成17年)の鉄道建築協会賞に入選しただけのことはあります。実に斬新なフォルムです。個人的には、手前の茶色の駅事務室部分をガラスと鉄でアレンジしたくなりますが。(笑)

屋根の上には風力発電機10基が列び、太陽光発電パネルと組み合わせてハイブリッド型発電システムが日本で初めて導入されました。駅の電力の一部を賄っています。

今回訪れた小田急線の70駅の中では流石に最新だけあってモダンで斬新、郡をぬいて魅力のある駅デザインでした。1851年パリの第1回万国博覧会に登場した水晶宮の鉄骨とガラスの直系ではありますが、やはり光を上手に使う方法は魅力です。

【駅ぶら01】小田急線81 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)


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