京成3100形と新京成80000形、共通設計で高めた攻めと守り_現時点で千葉線に乗り入れない理由もそこにある

2019.12.20

こんどの新京成の新型80000形6両編成は、京成とがっつり組んで開発した共通設計モデル。なのに、新京成らしさや縁もちゃんとキープしてる―――。

かたちも構造も機能も走りも客室も、ほぼ京成3100形と同じ。MT構成もそう。京成〜都営〜京急と相互直通する京成3100形と同じく先頭車両が電動車で、中寄り2両がモータなしの4M2T。

新京成は、先頭車両にモータを載せないクハを組む8000形、8800形、8900形なるオリジナル車両と、京成車がベースの2形式(N800形・80000形)がいて、あわせて5形式になる。

それだけメンテナンス工数が増えると感じる。が、京成車両と共通化を突き詰めることでメンテナンスフリーに、車両設計を共有することでさらなるグループシナジーを生むという。

京成車とほぼ同じなのに、新京成ならではもちゃんとある。製造は、これまで新京成とずっとつながりをもってきた日本車輌製造。京成3100形は、3000形と同じく日本車輌製造と総合車両製作所横浜にまかせている。

運転台のレイアウトも新京成独自のもの。客室をみれば、新京成車に代々伝わる鏡もあり、シェードは沿線名物の梨が描かれている。

逆に、新京成の採用技術が京成の新型3100形に活かされるという部分もある。たとえば運転台のタッチパネル式モニタ装置は、新京成8900形更新車のものを京成側が「いいね」ってなって、3100形・80000形にもついた。

この新京成80000形で気になるのは、登場時点では京成千葉線に乗り入れられないという点。実は、この80000系は工場出荷時、京成側のとある走行機器を積んでいない。

あえて載せなかった理由は、京成側がそのとある走行機器を更新する時期が控えていて、その京成側の更新スケジュールにあわせて、新京成80000形にも載せると。

すぐに交換する走行機器を載せず、相手先の更新時期まで待って載せたほうがコストもメンテナンスもいいという具合。

メンテナンス性と、低コスト、グループシナジー……新京成80000形は、京成3100形と共通設計することで、守りと攻め を深めた形式といえる。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部


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