「20年後、こんどはわたしの子どもといっしょに挑戦します」祖母から母へ、母から子へ…親子でわが家の自慢料理を競うウィズガス全国親子クッキングコンテストに泣いた笑った応援した

2020.01.27

ニッポンの家族の数だけ、「わが家のごはん」が存在する。

おばあちゃんからママへ。ママから子へ。子から孫へ……家族に受け継がれる「わが家のごはん」の日本一を決める、第13回ウィズガス全国親子クッキングコンテストがことしも東京・新宿で開催。

その応募総数、なんと全国から5万8402組。東京・新宿の東京ガス新宿ショールームで行われた全国大会では、地区大会を勝ち抜いた11チームがキッチンスタジオに集結。「うちのごはんが日本一!」という想いを込めて、親子たちがキッチンで奮闘した。

この親子料理対決、食材費は4人分で2000円程度。調理時間はなんと60分。ここで、このコンテストの審査基準がポイント。

ウィズガス全国親子クッキングコンテストは、住宅生産団体連合会、キッチン・バス工業会、日本ガス石油機器工業会、日本ガス体エネルギー普及促進協議会が主催しているってことで、「わが家ならではの工夫・ガスならではの調理方法・親子のチームワーク・エコへの配慮」が審査基準に。

この「エコへの配慮」も大事なんだって。

そして! その土地に伝わる郷土料理、その家で愛されている味付け、親子のチームワーク、元気をくれるメニュー、エコを考え直す調理法……と、さまざまな視点で審査が行われ、ことしの「わが家のごはん」日本一に選ばれたのは……。

愛知県の親子がつくった「愛知の海と山の幸 たっぷりごちそう御膳」

グランプリに輝いたのは、東海地区代表 愛知県の野村千里・壮一朗 親子の「愛知の海と山の幸 たっぷりごちそう御膳」。

審査委員を努めた、服部栄養専門学校校長で医学博士の、服部学園 服部幸應 理事長は、「まずメニュー全体のバランスがいい。個人的にはたこめしが大好き。うまかった。火の入れ方も抜群で、タコがやわらかくなってる。圧力鍋を使ってやわらかくしたんだよね。火が通って、タコの味がきちんとついている」と評価。

「そしてけんちん汁。普通、けんちん汁には肉類を入れないけど、鳥のもも肉が入ってて、濃厚な出汁を表現したのもすばらしかった。揚げた れんこん は免疫力がある。そういう身体にいい食材をきちんと使っているのも高く評価した」(服部幸應 理事長)

グランプリトロフィーを両手で抱えた壮一朗くんは、「小学校の同じクラスのみんなから、『絶対に優勝して』っていわれてたから、期待に応えられてよかったです」と。

また、母親の千里さんは「普段、あまり料理をさせていなかったので、今回、出ると決まって毎日のように練習しました。ここまでたどり着けてうれしいです。今回の料理コンテストを通して、自信をつけてもらいたかった。料理も勉強もスポーツも、これからもがんばってもらいたい」と涙ぐんでコメント。会場は拍手に包まれた。

そして、同じく審査委員を努めた、帝国ホテル 特別料理顧問 田中健一郎シェフや、全国小学校家庭科教育研究会 曽我部多美 会長の総評も、興味深い↓↓↓

「料理はずっと親子で続けられるもの」

◆曽我部多美 会長――――レシピを読んだとき、どんな味なのかな、どう工夫して60分でつくるのかなと思った。できあがって食べてみると、想像を超えた味と調理方法に出会えた。どれもすばらしい料理でした。

レシピは、地産地消で地元食材に目をむけて、しっかりそれを活かしていこうという姿勢がみえた。バランス、省エネ、エネルギーを上手に使おうという姿勢も。いろいろな食材を使うので、食材のよさを引き出すガスの使い方が、工夫されていることがしっかり伝わりました。

土鍋を使ったり、ガスをしっかり使った調理法で料理の味は変わってくる。これがうちの自慢メニューだって、伝わってきた。料理はずっと親子で続けられるもの。みなさんの動きはすばらしかった。これからもずっと料理をつくり続けてほしい。

◆田中健一郎 特別料理顧問―――コンクールだから、結果を出さなければならないけど、結果よりみんなが一生懸命コミュニケーションをとっていっしょにつくることが大事。わたしは全部に満点をつけた。それぐらいみんなチームワークがよかった。

きょう、親子たちがつくってくれた料理は、そのほとんどが日本食だった。大事なのはこれから、日本のすばらしい食材、日本食の技術、おもてなしのこもった細かい気配りなどを、母から子へ伝えてほしい。こういうコンテストが続けば、今後の日本の料理に未来があると実感した。

◆服部幸應 理事長―――欧州と同じく、日本はいま核家族化が加速している。そうしたなか、欧州は週に一度、おばあちゃんの家に家族が集まり、おばあちゃんがどんな料理をつくっているのかをみんなで共有する。そんな習慣を奨励している。

これはすごく大事。毎日のようにおばあちゃん・おじいちゃんの料理が家族で食べられる。ヨーロッパは週に一度、みんなで集まって実現させている。日本は、みんなで会うのは年に何回? お盆と正月ぐらいでしょ。

日本でも、少なくとも1か月に一度ぐらいは、年代を超えた人たちが接する場をつくってほしい。そうすると、いたわりの心、思いやりが通いだす。いまそんな時間が、日本には欠けている。

上野動物園の園長に、こう教わった。実はね、野生の像の群れは、おばあちゃん像が行列の一番前を先導するんだって。おばあちゃん像は、飲み水がどこにあるか、えさはどこでとれるかを知ってる。母や娘の像は、おばあちゃんの後ろをついていきながら、生きる術を覚えていくんだと。

「20年後、こんどはわたしの子どもといっしょに挑戦します」

ことしも感動と発見がいっぱいあった、ウィズガス全国親子クッキングコンテスト。

記者が一番、「うわっいいな!」って思ったのは、四国地区 高知の小学6年生、氏原陽月さんのひとこと……。

「優勝できなかったのは悔しいです。でもまた挑戦したい。20年後、こんどはわたしの子どもといっしょに挑戦します」

この言葉にはみんなが拍手!

―――どう? 来年はわたしたちも挑戦したい! って思った人は、公式ホームページをチェックして、「最高のうちごはん」を親子でつくってみて。

◆食育 ウィズガス 日本ガス協会
http://www.gas.or.jp/shokuiku/index.html

◆第13回ウィズガス全国親子クッキングコンテスト
全国大会参加親子メニュー一覧

北海道地区:三宅由希乃/三宅由美「きた北海道から蝦夷地お祝いご膳」

東北地区:渡部優菜/渡部まゆみ「家族が作った野菜てんこもりメニュー」

関東中央地区:對馬柚/對馬理恵「ゆずっぴ特製 産直野菜たっぷり地鶏和食ランチ」

関東中央地区:西須心咲/西須崇「海と山の恵みに感謝!美味しい☆楽しい 新潟ごはん!」

関東中央地区:田中秀明/田中さち子「“フルーツ王国山梨”の恵み満さい!ぼくんちランチ」

東海地区:野村壮一朗/野村千里「愛知の海と山の幸 たっぷりごちそう御膳」

北陸地区:古田結梛/古田貴子「富山ブラック!? 黒い力でわが家はいつも元気めし!」

近畿地区:青木かのん/青木めぐみ「まごわやさしい 一汁三菜野菜たっぷりごぜん」

中国地区:松井瑞希/井佳津「松井家発!瀬戸内のおいしいものを食べつくせ!!」

四国地区:氏原陽月/氏原詩子「高知のすべてにありがとうごはん」

九州地区:森咲良/森俊雄「森家特製もりもり定食」

こちらの記事もオススメです