新型車両TX-3000系

つくばエクスプレスは2020年3月14日(土)にダイヤ改正を実施します。本改正では新型車両「TX-3000系」を導入し、平日朝ラッシュ混雑時間帯の1時間の運行本数を22本から25本に増やすことで混雑を緩和するほか、夕夜間時間帯の輸送改善を図ります。

TX-3000系は2005年に開業したつくばエクスプレスが15年の時を経て導入する新型車両。交直流車6両固定編成5本、合計30両を日立製作所で製造。外観は現行型のTX-1000系とTX-2000系の基本ベースを継承し、先頭前面の傾斜を強調したデザインになりました。

客室内にはセキュリティの向上に向けて防犯カメラを設置し、異常時の状況を適切に分析する前方監視カメラを搭載。吊手の数も増やし、混雑時や車両同様に対する安定感を向上させています。各ドア上部には42インチハーフの大型液晶車内案内表示器も搭載し、乗換駅や駅設備案内などをより分かりやすくしています。

ADVERTISEMENT

【関連記事】
つくばエクスプレスに新型車両、TX-3000系2020年春登場
https://tetsudo-ch.com/43987.html
つくばエクスプレスの新型TX-3000系、製造途中の動画が公開されたよーっ【動画】
https://tetsudo-ch.com/9641122.html

ダイヤ改正概要、混雑緩和のための増発や運転区間延長

平日朝の混雑緩和のため、つくばを6時台に出発する普通秋葉原行きを1本、八潮を8時台に出発する普通秋葉原行きを2本、計3本増発します。これにより最混雑時間帯である7時29分~8時29分の1時間に北千住に到着する上り列車が25本に。

朝ラッシュ最混雑時間帯、北千住に25本の列車が

平日朝ラッシュ時間帯の通勤快速秋葉原行きは現在4本運行していますが、これらを全て区間快速秋葉原行きに変更します。また7時台~8時台の区間快速秋葉原行き計13本が六町に停車するようになり、同時間帯に六町に停車する上り列車は29本から42本に(下り列車は停車しません)。

上り区間快速が六町に停車する

上り、下りともに守谷~つくば間の利便性向上も図ります。増発するつくば6時台発普通秋葉原行きのほかにも、守谷発の区間快速秋葉原行き1本をつくば発に変更。下りでは守谷を6時台に発車する普通つくば行き1本、7時台に秋葉原を発車する区間快速つくば行き1本をそれぞれ増発します。

通勤快速秋葉原行きの区間快速への変更とともに下り列車の運転パターンの見直しを行うことで、5時台~9時台にみらい平~万博記念公園間の各駅に到着する上り・下り列車が現行の43本から54本に。研究学園に到着する上り・下り列車は47本から54本になります。

平日夜間時間帯では、これまで守谷発だった普通つくば行き1本を秋葉原発に変更。これにより19時台秋葉原発の普通つくば行きは1本増発。また秋葉原20時00分、20時30分発の快速つくば行きを通勤快速つくば行きに変更します。20時発の通勤快速は八潮で普通守谷行き、守谷で普通つくば行きにそれぞれ接続。30分発は守谷で普通つくば行きに接続します。

夜間の秋葉原発快速を通勤快速に

これら以外にも以下の列車を増発します。

・平日6時台八潮初の普通秋葉原行き1本増発
・平日6時台守谷発の普通秋葉原行き1本増発
・平日7時台秋葉原発の普通八潮行き2本増発
・平日8時台秋葉原発の普通守谷行き2本増発
・平日19時台守谷発の普通秋葉原行き1本増発
・土休日6時台守屋発の区間快速秋葉行き1本をつくば発に変更

平日ダイヤの総運転本数は12本増の468本。土休日ダイヤでは減便なしの384本となります。その他、混雑緩和・列車遅延低減などを目的に所要時間の変更や列車種別・運転順序などの見直し、駅の発着番線の変更を行います。

鉄道チャンネル編集部
画像:首都圏新都市鉄道株式会社