JR西日本京都線新駅
※JR京都線京都方面に進行、安威川を渡り左側の茨木市立三島中学校を過ぎた辺りに工事中の新駅ホームがあった

JR西日本は2016年12月20日(火)、茨木市役所で茨木市と共同記者会見を開き、2018年(平成30年)春に開業を目指し、JR京都線の茨木〜摂津富田間に新駅を開業すると発表した。

福岡洋一市長(写真むかって左側)とJR西日本執行役員京都支社長の岩崎悟志氏が会見を行った。
JR西日本京都線新駅発表

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新駅の総工費は約66億円、そのうち約62億円が駅本体の費用で半分をJR西日本が残りの25%を茨木市、25%を国が負担する。約4億円が公共部分にかかるが、こちらは茨木市と国が半分ずつ負担する。

新駅は茨木駅から約2.0km、摂津富田から約1.7kmの地点、所在地は大阪府茨木市庄1丁目。

新駅マップ
※写真はJR西日本発表資料より

ホームは島式の1面2線。トップ画像は望遠レンズを使用しているのでホーム長が短く見えるが実際は8阿輛編成の列車に対応する。(もちろん現状の工事部分はその長さに達していない)下の画像はトップ画像左端に写っているマンション屋上から撮影したものとのこと。

新駅ホーム工事
※写真はJR西日本発表資料より

高架下に駅舎が設けられ、バリアフリー対策としてエレベーター1基、エスカレーター2基(上り・下り各1基)も設置される。

JR西日本としては初めてとなる「可動式ホーム柵(二重引戸式)」が設置される。

ホーム柵
※写真はJR西日本発表資料より

駅舎外観は、近隣に総持寺をはじめ神社仏閣が多いことから「和」の格調を感じさせるデザインのエントランスになっている。

新駅舎外観パース
※写真はJR西日本発表資料より

開業に伴い茨木市が自由通路、歩行者専用道路などを整備する。また開発事業者が駅前広場を整備する。

■駅名を募集する

同時に、茨木市は新駅の駅名を募集することを福岡洋一市長が発表した。最終的にはJR西日本が決定するが、市民が自分たちで名付けることで、より親しみやすく市民に愛される駅を目指したい、と意欲を語った。同時に記者発表を行ったJR西日本執行役員京都支社長の岩崎悟志氏も「何よりも安全と市民の皆様の利便性を重視したい」と新駅への期待を語った。

JR西日本京都線新駅発表

募集要項は茨木市の広報1月号、ホームページなどで発表されるが、対象は小学生以上で、予定される募集期間は来年1月11日から2月28日。3月頃に募集の集計結果を公表する。最終的には来年中にJR西日本が決定し再来年春の開業を迎えたいとのこと。

駅名募集に関する問い合わせ

茨木市 都市整備部 市街地新生課 ☎ 072-620-1821

JR西日本の岩崎執行役員は「新駅は大阪と京都の間で、通勤に至便な環境を提供する。しかし、京都線にはまだまだ駅間が長い所も多く、沿線に住む方々の利便を考え、これからもこの様な新駅の構想を進めていきたい」と意欲を述べた。