北久里浜駅を出て国道134号線を渡って西に行けば北久里浜商店街が伸びていて、ディープな居酒屋も散見され、良い感じなのですが、お酒の誘惑を断って、久里浜線に沿って国道を南に行きます。駅の東の丘陵、南側には集合住宅もあって何と階段が見えます。

国道を700-800mくらい歩くと池田踏切という交差点があります。京急線の踏切から京急久里浜方向を見ると久里浜工場信号所があります。京浜急行電鉄久里浜工場(現・京急ファインテックス久里浜事業所)とその留置線に出入りする信号所です。信号所に京浜急行電鉄久里浜工場の名前が残っています。青い高架線は横浜横須賀道路。

こちらは北久里浜駅側。下り線から信号所に分岐しています。

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真ん中が下り線、左に久里浜工場(現・京急ファインテックス久里浜事業所に向かう側線。車止めも見えます。

望遠レンズで思いっきりアップにしてみました。この後、北久里浜駅からここを通ります。

京急さんのホームページに「踏切を渡って行くと、左側に池田町の庚申塔群と巡拝供養塔がある。」とあったのでそちらに向かって歩いてゆくと左側に不思議な階段と赤鳥居がありました。

階段を登ってみます。

切株と小さな祠があります。何だか清浄な空気が漂っていました。

小さな祠のお稲荷様。眷属のおキツネ様が鎮座していました。この小さな祠がこの場所で何だかよく分かりませんが「邪(よこしま)な禍々(まがまが)しいもの」を封印しているのでしょう。こうして世界のバランスが静謐に維持されていることを感謝してきました。

進んで行くと横浜横須賀道路のトンネル。大塚山の「頂上に三浦半島では最大のものという古墳がある」(京急さんのホームページ)。地図には「大塚復元古墳」と出ています。

左側に池田町の庚申塔群と巡拝供養塔があります。

地蔵堂、中は暗くてよく見えません。

右の解説板に書いてあった内容を写します。

巡拝供養塔と庚申塔

ここは、昔の大津村池田の入り口にあたる。この巡拝塔は経塚とも呼ばれ、里の文人の竜崎戒珠が建立した笠塔婆型供養塔である。碑面文字のとおり篤い信仰心から霊場を巡り、写経の後、天保九年(一八三八)造塔された。

庚申塔は、庚申信仰から里人が講中を造り庚申の日に集合し、五穀豊穣・家内安全を祈り造塔された。文政十一年(一八二八)から大正十年までのものが十一基現存している。刻像塔一基の他はいずれも文字塔で青面金剛の刻字がある。青面金剛は憤怒の厳めしい姿で悪疫退散の力があり、日月・三猿ともに現世安穏・来世安楽、子孫長栄の意である。

平成二年二月  大津地域文化振興懇話会

青面金剛(しょうめんこんごう)の文字が刻まれた庚申塔。青面金剛は庚申講の御本尊、三尸を抑える神様です。

三浦半島って、不思議なパワースポットがたくさんありますね。

【駅ぶら03】京浜急行144 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)