1975年、ATC装置を初搭載して登場した東急8500系。1991年までに400両がつくられた東急のベンチマークモデルは、方向幕のまま走っていた編成があった。

スカート(排障器)なし、字幕式行先表示機をもつ、8606編成。

東武線への直通対応更新を施さなかったことから、オリジナルにちかいスタイルで走り続けていた。

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そんな8606Fも、5月11日に営業運転からはずれ、長津田車両工場へ。

東急電鉄公式YouTubeで方向幕ぐるぐる回転映像を公開

東急電鉄 公式YouTubeチャンネルは、「東急電鉄、最後の「幕車」~8500系8606F【方向幕回転編】」と題して、その方向幕をぐるぐる回す映像を公開している。

前面の行き先表記は、押上、錦糸町、住吉、清澄白河、溝の口、用賀、二子玉川、あざみ野、水天宮前、回送、三越前、神保町、九段下、半蔵門、永田町、青山一丁目、渋谷、二子玉川、梶が谷、鷺沼、長津田、中央林間。

側面の方向幕には列車種別と行き先がセットの表記がある。

表示は各駅停車に続いて、急行 中央林間、急行 長津田、急行 鷺沼、急行 渋谷、急行 青山一丁目、急行 永田町、急行 半蔵門、急行 三越前、急行 水天宮前、急行 神保町 ……と幕がつながっている。

また準急もある。準急 中央林間、準急 長津田、準急 鷺沼、準急 渋谷、準急 青山一丁目、準急 永田町、準急 半蔵門、準急 三越前、準急 水天宮前、準急 神保町、準急 清澄白河、準急 住吉、準急 押上 で幕の端。

「東武線の駅名が出てこないのは、東武線非乗り入れ車両の証でもある」(東急電鉄)