【鉄の一瞥 12】 花咲線(根室本線)のエゾジカ 2017/01/29
根室本線の釧路〜根室間は花咲線という愛称で呼ばれています。この花咲線、特に上尾幌〜尾幌、別当賀〜落石間ではかなり頻繁にエゾジカを見かけます。※トップ画像参照(車両の前面貫通ドアの窓から撮っているので窓の一部が見切れていますが)
これは、車両の直前を横断している。急制動で間一髪当たらなかったけれども、かなり危なかった。
こーやって線路の真ん中にぼやーっと居ます。
このエゾジカもタイフォンで逃げましたが、かなり列車に近かった・・・。
夏期よりも冬期に多い様です。とにかくタイフォンを通称“シカブエ”と呼ばれるホイッスルに換えていますが、運転士さん曰く「あんまり効果ないねぇ、動かないヤツがけっこう居るよ」とのこと。夜間でも急制動が多く、同じ運転士さんによれば「急制動で車輪が痛んで、花咲線からキハ54が修理に出されて、穴埋めでキハ40系が増えている」とのことでした。この日乗ったのもキハ40でした。
さらに天然記念物オオワシもかなり見かけます。
同じ運転士さんによれば「エゾジカの死骸を片付けに行くとカラスは逃げるがオオワシは逃げない。天然記念物だし怖い」そうです。
豪華な列車で豪華な飲食をするのも素晴らしい経験です。しかし、自然の生き物と偶然遭遇するというのは、得がたい思い出になるのではないでしょうか?
冬の花咲線、強く、オススメします。
(写真・記事/住田至朗)