2020年6月1日から石清水八幡宮参道ケーブルで交通系ICカードが利用できるようになりました。今回はICカードで石清水八幡宮参道ケーブルを利用したときのレポートをお届けします。

京阪石清水八幡宮駅

石清水八幡宮参道ケーブルへの最寄り駅は京阪本線石清水八幡宮駅です。京阪石清水八幡宮駅は1910年4月に八幡駅として開業しました。2019年10月1日、国宝である石清水八幡宮を周知するために、同駅は八幡市駅から石清水八幡宮駅に駅名を変更しました。

撮影した日は2020年6月16日で、この日は比較的空いていました。七五三や正月など繁忙期においては臨時改札が運用されています。

石清水八幡宮参道ケーブルでのICカード利用方法

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京阪石清水八幡宮駅を出ると、石清水八幡宮参道ケーブルのケーブル八幡宮口駅に行くことができます。

ICOCAなど交通系ICを利用する場合、残高が不足しているとエラーが表示されるため予め確認する必要があります。片道運賃分の残高が不足していたら券売機でチャージまたは切符を買わなければなりません。なお、PITAPAなど後払い式のICカードの場合、残高を気にする必要はありません。

ICカードでケーブル八幡宮山上口駅の改札を出場する際は、ICカード専用改札機にタッチすると出場できます。この写真は入場用のICカード専用改札機で、出場用については反対側にあります。

石清水八幡宮参道ケーブルの歴史

石清水八幡宮参道ケーブルの歴史についてはケーブル八幡宮口駅のホームに写真と解説が展示されています。解説によれば、1926年に男山索道として運行を開始しました。太平洋戦争の激化に伴い、資材を供出したため一度廃止されました。

戦後、1955年に男山ケーブルは京阪電鉄によって復活しました。2001年に車両と巻上装置を大規模にリニューアルし、2005年には復活開業して50周年を迎えました。

2019年に車両デザインを一新しました。同年、10月1日に男山ケーブルから石清水八幡宮参道ケーブルと名称を変更しました。また、駅名を「八幡市駅」から「ケーブル八幡宮口駅」に、「男山山上駅」から「ケーブル八幡宮山上駅」にそれぞれ変更しました。

最後に

2020年6月1日よりICカードの利用が可能になりましたが、運賃が大人200円から300円に、小児100円から150円に値上げされました。利用者の負担軽減のために、2020年8月31日まで発売日当日に限り乗降自由の「石清水八幡宮参道ケーブル特別企画乗車券」が500円で販売されています。

今後、七五三や初詣など多くの人が訪れる時期において、ICカードが利用可能になったことで混雑緩和につながるか確認したいと思います。

文/写真:樋口也寸志