今日はとある私鉄の車両基地へ取材に行ってきました。車両基地は特別な日を除けば一般人が訪れるような場所ではないので、初めての基地は「入口こっちで合ってるんだろうか……?」と毎回緊張します。新木場車両基地とか怖いよね。徒歩だと駅から30分かかるから「言うて車両基地やし最寄り駅から歩いて行ける距離やろ」と思ってギリギリに到着すると痛い目に遭う。バスかタクシーを使いましょう。

そういえば「WEST EXPRESS 銀河」が山陰地方の特産品を運ぶそうで。つい先日「踊り子」で伊勢海老を運んだばかりで、東も西も同じことは考えるよね、と思いました。

2020年1月報道公開時の取材記事にも書きましたが、WE銀河は単なる「新しい長距離列車」ではなく、地方の定住人口が減っている現状に対するカウンターとして生まれた列車でもあります。魅力的な列車を作ることで話題性が高め、大都市から地方へ人を運び、ご当地の良さを発掘して特産品をアピールする。いわば地方創生列車――というのは言い過ぎかもしれませんが、そういう役割が求められている。

今のところWE銀河の行先はJRグループのディスティネーションキャンペーンと絡んでいます。山陰方面は「サンライズ出雲」の関西版という側面もありそうですが、やはり2018年の山陰DCで観光素材が整備されていたのが大きい。山陽方面はまもなく始まる「せとうち広島DC」を(そこまで密接に絡むわけではないにせよ)見据えている。では今後の行き先は……? 117系改造車で行ける場所と今後のDC予定を睨めっこして予想はしているのですが、大外れになりそうな予想なので公開はしません。

個人的には窓口できっぷを買ってふらっと出雲に行きたい。だからもう一度山陰行きを設定していただきたい。でもJR西日本管内を縦横無尽に移動して「次の『WE銀河』の目的地はここ!」と発表されるたびに界隈が盛り上がるのも見てみたくはあり。

文:一橋正浩