【鉄ch日報】伊豆といえばキンメダイだけど【20200927】

2020.09.27

眼精疲労と片頭痛で倒れていたので本日の鉄道ニュースは事前に仕込んでおいたものだけ。この土日は西上いつきさん伊原薫さんの8月新刊を紹介しました。しかし一か月以上前に刊行された本をこのタイミングで取り上げるあたり、何となく最近のタスクの積まれ方を察せられてしまいそうですね……。

今日の写真は伊豆急行のリゾート21「キンメ電車」――ヘッドマークは『いずきゅん×たぬき探偵ジェリー』コラボ時のものです。「キンメ電車」は伊豆の特産品をPRする地域プロモーション電車なのですが、その名の通りキンメダイを推しており、3号車は一両丸ごと「キンメダイ博物館」になっています。

こんな電車を作っちゃうくらいですから伊豆とキンメダイの関係は深い。なにしろ下田はキンメダイの水揚げ高が日本一。電車は伊豆高原で切り離すけどキンメダイとの関係は切っても切り離せない。伊豆急下田の駅ではキンメコロッケが売られているし、駅前には煮付け定食を出してくれるお店がごろごろしてる。クモハ103の取材に行った時は伊豆急下田駅の方に美味しいお店を教えてもらいました。

昨日取材した「伊豆美味いもん市」でもキンメダイを販売する予定でしたが、記事にも書いた通り台風12号の影響でセリが行われなかったため、伊勢海老の方を販売することになったそうです。伊勢海老も南伊豆を代表する名物ですし、生きたままぴちぴち跳ねるのがお客さんには好評だったようで、伊勢海老は立派にキンメダイの代役を務めたと言えるでしょう。

取材中はむしろ最初から「キンメダイ」より「伊勢海老」をメインにするのも手だったのでは、と考えていました。伊勢海老は発泡スチロールの箱におがくずと一緒に詰めてやればどうにか生きたまま輸送できる。一方でキンメダイを生きたまま販売するのは難しい。現地ならともかく、東京で売るために電車に水槽を設置するとなると販売コストが跳ね上がってしまう。だから「活魚輸送」ではなく、船上で締めたキンメダイを送る「鮮魚輸送」にならざるを得ない(仮死状態にするとか抜け道はありそうですけども)。鮮魚として並んだキンメダイとぴちぴち跳ねる伊勢海老ではどちらが客の目を引くかと言えば……

……と考えたあたりで「これは現場で伊勢海老を間近で見たからでは」と思い直し。色鮮やかなキンメダイも綺麗だし、見た目だけなら伊勢海老にそこまで優位性はないかもしれません。それに長期的なスパンで見るなら伊勢海老は千葉や三重に競り勝てずに埋没してしまいそうで、これを推すのは悪手に思えます。やっぱり伊豆は「キンメしか勝たん」なのかなぁ。

文:一橋正浩


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