相鉄・東急直通線の開業(2022年度下期)、東急目黒線の8両編成運転(2022年度上期)などに歩調をあわせるように、派生先の路線にも動きが出てきた。

東急目黒線と直通する都営三田線・メトロ南北線・埼玉高速鉄道線のうち、三田線では新型車両6500形が近畿車輛を出場し、志村車両検修場に入る見込み。

都営三田線に新型「6500形」 初の8両編成で令和4年度営業投入 6300形を置き換え
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↑↑↑既報のとおり、6500形は直通先の東急目黒線8両化などにあわせて8両編成。

6300形の曲面がついた顔つきの印象をばっさりと切り捨て、6500形はスクエアな覆面ブラックマスクに、シンプルでフラットなサイドパネルが組み合わさるという直線基調のデザインに。

ヘッドライトはJR車E233系などと同じように、ホームドアに遮られないよう運転室窓の上にLEDがついている。フラットな覆面ブラックのなかに貫通扉を溶け込ませ、左右非対称顔を思わせない黒顔に仕立てている。

6300形1次2次車13本を置き換えか

東京都交通局は、三田線むけ新型車両6500形8両編成を13本つくる。いま三田線を走っている6300形(画像)は、1993年から2000年にかけて川崎重工業と近畿車輛がつくったモデルで、現在6両編成37本が稼働している。

そのうち13本が1993・1994年度につくられた1次車・2次車。6500形は同本数の13本をつくることから、6300形1・2次車を置き換えるイメージ。

ちなみにこの6300形も、8両編成化を想定して付番されていて、西高島平方から6300-1、目黒方が6300-8。5と6が欠番で、5にモータなし車、6にモータ車を追加して8両(4M4T)にする計画だから、押し出された6300形1・2次車の中間車を3次車に組み入れて8両化するか。

東急3020系のような動きは 相鉄直通は…

(画像は東急2020系)

東急目黒線むけ東急3020系も、8両化にむけて8両編成で登場。3020系は東急に納入されるとモータなし車2両をはずして6両で営業運転に入れている。

都営三田線6500形は、2022年に営業運転に入れる計画だから、目黒線をはじめとする派生先などの8両化が実現するまでの2年間は、8両のまま試運転などを繰り返すか。

また、相鉄直通するかはいまだ不明。一部のメディアでは、「6500形は相鉄直通対応の保安装置や無線機器を積んでない」という記載もある。

さらに、メトロ南北線や埼玉高速鉄道の8両化対応整備も気になるところ。メトロ南北線9000系や埼玉高速鉄道2000系はどんな組み入れ方で8両化するか。

東急目黒線 8両編成運転化や、相鉄・東急直通線 開業までの2~3年のうちに、いろいろみえてきそう。