隠れ人気No.1の箱根登山電車「モニ1」(画像:小田急箱根)

鉄道イベント目白押しの2024年9、10月……なかでも話題を呼ぶのが、9月28、29日開催の「おだきゅうはこね のりものフェスタ」だ。一部未定だった9月29日、箱根登山電車強羅駅でのメニューが固まり、小田急グループの小田急箱根から発表された。

強羅駅のフェスタで鉄道に関係するのは、「ATカート乗車体験」、「乗務員なりきり体験」、「貨物用車両モニ1形見学ツアー」。呼び物はモニ1ツアーで、モニは1975年に登場。貨物輸送用を名乗るが、実際に運搬するのは主に工事用資材だ。

台車など下回りは順次更新。当初灰色だった外装は2009年、オレンジ色に塗り替えられた。運転台は一般的な鉄道車両に比べてやや細身で、屋根上2灯のヘッドライトもあわせ、どこか牛かカタツムリのように見える。

小田急箱根はモニ1と車両基地見学とセットにしたツアーを催行してきたが、締め切りを待たず満員御礼の人気。強羅駅のフェスでは、定員制で見学ツアーを実施する。

乗務員なりきり体験では、新鋭アレグラ号(3000形)の運転台に乗車。車掌体験では車内放送に挑戦する。

参加には、会場で獲得できる「アレグラぺい」が必要。当日は強羅駅と箱根強羅公園でも箱根強羅観光協会、箱根強羅温泉旅館組合による物販コーナーなどが用意される。そこで1,000円以上の購入または指定のイベント参加で手に入る体験チケットだ。

小田急箱根の今秋のもう一つの目玉が「海賊船就航60周年記念イベント」。箱根芦ノ湖観光船は1964年7月に「パイオニア号」が就航、現在は7代目の「クイーン芦ノ湖」だ。

海賊船の還暦を祝う催しでは、フェスタに連動して9月28日に「箱根芦ノ湖オータム花火フェスティバル」を開催。小田急箱根と芦ノ湖・芦之湯地区観光連絡協議会の共催で、19時10分スタート、約3000発を打ち上げる。

当夜の海賊船は、「花火観覧クルーズ」として運航。18時55分箱根町港出港。約40分間にわたり湖上に打ち上がる大輪を観賞する。クルーズ代金は、事前のネット予約の方が割安。

花火観覧クルーズでライトアップされた箱根海賊船=イメージ=(画像:小田急箱根)

さらに、2024年9月24日~10月31日には「デジタルスタンプラリー」を企画。賞品はナイトクルーズ招待券など。9月18~23日には小田急海老名駅直結のロマンスカーミュージアムで、「箱根海賊船写真展」も開催する。

記事:上里夏生

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