東京・新宿。新宿駅西口の高層ビル群のなかにある、工学院大学 新宿キャンパス。

ここに最先端プロジェクションマッピングとキネティックウォール(動く壁)が備わる「大学と社会の接点」が誕生。

工学院 大学新宿キャンパス「新宿アトリウム」。日本初の、工学・建築・情報の最先端デジタルアート表現の場。ことし9月から動き始めた。

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この新宿アトリウムの中央にある巨大スクリーンには、常設では日本初となるキネティック・ウォール(可動式の壁)が。

しかもこのキネティック・ウォール、立体的に動くのはもちろん、極彩色の繊細な光を放つ。

ここに最新プロジェクションマッピング装置や立体音響システムが組み合わさリ、映像・音響・照明を駆使したさまざまなクリエイティブを表現できるという仕組み。

今回の設備リニューアルには、工学院大学建築学部 西森陸雄教授(建築デザイン学科)が設計を担当、テーブルやソファーなどの家具の選定はインテリアデザイン分野が専門の塩見一郎教授(建築デザイン学科)が担当した。

この新宿アトリウムは今後、大学と社会の接点として、ステージイベントやライブ配信イベント、パブリックビューイングなど、さまざまなシーンに活用されるという。

そして、その第一弾となるイベントが、これ↓↓↓

第1回 工学院大学 新宿アトリウム デジタルアートコンペ

工学院 大学新宿キャンパス「新宿アトリウム」で11月18日、「第1回 工学院大学 新宿アトリウム デジタルアートコンペティション」最終公開審査が行われ、工学院大学学生(学部生、大学院生、研究生等)、工学院大学附属中学校・高等学校の生徒たちによる応募作品のなかの5作品が公開審査に挑んだ。

なかでも、「コーガくんの時計工場」という作品名でプレゼンした星野圭祐さんは、ほかの4作品が大学生チームによるエントリーのなか、唯一の高校生で、しかもひとり単独でのクリエイティブ作品として注目を集めた。

審査委員は、審査委員長が森内大輔氏(NHK/デザイナー・プロデューサー)、学内審査委員が先進工学部応用化学科 小林元康教授、工学部機械システム工学科 見崎大悟准教授、建築学部建築デザイン学科 伊藤博之教授、情報学部情報デザイン学科 張ジョ准教授、教育推進機構 吉田司雄教授。

ひと作品に10分のプレゼンテーション・パフォーマンス時間が与えられ、それぞれが作品に込めた思いを発表。そのようすがYouTube動画でライブ配信され、アーカイブとしていまも閲覧できる↑↑↑

そして、第1回 工学院大学 新宿アトリウム デジタルアートコンペティションの最優秀(賞金20万円)を手にしたのは、「見る元素図鑑」という作品にひとりで挑んだ和泉功亮さん(情報学部情報デザイン学科4年)。

校友会特別賞(10万円)は「TIME GROOVE」の福井献一(建築学専攻修士2年)さん、向井菜萌さん・野尻晴加さん・見内慶太さん・石井健成さん(ともに建築学部建築デザイン学科4年)へ。

そして、急遽この場で決まった審査委員特別賞(5万円)には、前述の唯一高校生作品「コーガくんの時計工場」の星野圭祐さん(附属高等学校2年)が選ばれた。

森内大輔 審査委員長は、彼らの作品を新宿アトリウムで視聴し「この新宿アトリウムが、工学院大学にとってどういう場所になるか、どう機能して学生や次世代の学生に活かされるか、どうアプローチするかを、みなさんが深く考え作品に込めていたのが印象的でした」とコメント。

「最優秀賞には、新宿アトリウムに備わるキネティックウォール、内照LED、プロジェクションマッピング、立体音響システム、そして科学や技術に込めた“情熱”が、作品に込められていた。元素記号のデーターベース化への努力なども評価された」

――――「この新宿アトリウムに集う人たちの思いやりや優しさ、人とコミュニケーションの場を感じ取れる作品ばかりで感動した」(森内大輔 審査委員長)という第1回 工学院大学 新宿アトリウム デジタルアートコンペティション。

クリエイティブとコミュニケーションの新しい拠点―――新宿アトリウムが、これからどんなシーンを見せてくれるか、楽しみ。

◆工学院大学 新宿アトリウム
https://www.kogakuin.ac.jp/atrium/index.html