特急「はるか」増結用271系車両(写真:鉄道チャンネル編集部)

JR西日本の2021年3月ダイヤ改正では、「はるか」「びわこエクスプレス」「らくラクはりま」などで停車駅や運転区間が拡大される一方で、「サンダーバード」などの一部列車は曜日を限定しての運転となる。またすでに報じられている通り、近畿エリアでは深夜時間帯の終電繰り上げも行われる。

ダイヤ改正を機に「e5489 チケットレスサービス」も拡充され、一部特急列車の指定席を拡大、「はまかぜ」「びわこエクスプレス」は全車指定席となる。

「はるか」「びわこエクスプレス」南草津停車

琵琶湖線では通勤時間帯の「はるか」「びわこエクスプレス」が新たに南草津駅に停車するようになるほか、「はるか」9・11・50・54号も山科駅へ停車するようになる。また「はるか」11号は 7:51 野洲始発とし、通勤利用者の利便性を向上させる。

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朝通勤時間帯の「はるか1・2・4・15号」については9両編成での運転を再開。2020年3月に投入された271系を一部使用する。ただし日中時間帯(10~16時台)の「はるか」運行は当面の間取りやめる。

「らくラクはりま」運転区間延長、大久保停車、「こうのとり」西宮名塩停車

JR神戸線では「らくラクはりま」の運転区間を大阪駅から新大阪駅まで延長、大久保駅にも新たに停車するようになる。JR宝塚線では18時~20時台に新大阪を発車する「こうのとり」が新たに西宮名塩に停車する。

「くろしお」停車駅拡大

和歌山・南紀エリアでは「くろしお」の停車駅を拡大。白浜駅を始発・終着とするすべての「くろしお」が箕島駅・藤並駅・湯浅駅・南部駅へ停車するようになり、和歌山エリアへのおでかけの利便性を高める。

新大阪方面から白浜に朝10時台に到着する「くろしお1号」は毎日「パンダくろしお」に(「くろしお3号」から変更)。「パンダくろしお」車両で運転する列車については引き続きホームページなどでの告知を続ける。

「はしだて」運転時刻変更で丹後エリア滞在時間が伸びる

丹後エリアでは「はしだて」の運転時刻に手を入れる。京都 9:24発 → 8:38発、天橋立 14:55発 → 15:51発にそれぞれ変更することで、京都直通列車での丹後エリア滞在時間を1時間41分延長する。

これまでの京都 9:24発は福知山行き「きのさき3号」として、天橋立 14:55発は城崎温泉発「きのさき18号」としてそれぞれ運転される。

「サンダーバード」などの一部列車は曜日を限定

一方で「サンダーバード」などの一部列車は金土日祝を中心とする運転に見直し。今後は利用状況を見ながら列車の運転日を追加していくという。「こうのとり」「きのさき」の一部列車は土日祝中心の運転に変わる。

画像:JR西日本

鉄道チャンネル編集部

*2020年12月18日19時 一部配信先で号数が正確に表記されない点を修正しました。(鉄道チャンネル編集部)