「健康長寿、災いを断ち切るといういわれがある年越しそばで、清々しい気持ちで新年を」

“江戸生まれ、東京育ちの名物”「東京二八そば」を展開する東京都麺類協同組合は、12月24日のクリスマスイブ、医療機関10か所に「年越し天ぷらそば弁当」を届け、医療従事者たちにエールを送った。

この日、東京都済生会中央病院では贈呈式が行われ、東京都麺類協同組合 田中秀樹 代表理事、東京都済生会中央病院 海老原全 院長、恩賜財団済生会 炭谷茂 理事長が登壇。年越し天ぷらそば弁当に込めた想いなどを語った。

「心のこもったお蕎麦、みんなの励みになります」

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「年越しそばとは、健康長寿、災いを断ち切るという謂れがあります。どうか一日も早く、このコロナが収束するよう、われわれもこれからも末永く、協力していきたいと思います」

「コロナ第3波が押し寄せているいま、医療従事者の皆様をはじめ、関係者・お客様の皆様、どうか、力を合わせて、2021年は明るい年にしたいと思っています」

東京都麺類協同組合 田中秀樹 代表理事がこう伝えると、東京都済生会中央病院 海老原全 院長は、年越し天ぷらそば弁当を手にしこう語った。

「職員が病院外で食事する場合、職員同士の食事・宴会などは制限しています。こうした状況下で、東京都麺類協同組合が提供してくれた『年越し天ぷらそば弁当』は、ほんとうに温かい心がこもったお蕎麦と実感しています」

「東京都麺類協同組合の方々が早朝からみなさんでつくってくれた、心のこもったお蕎麦ということで、ほんとうにみんなの励みになります。来年は、医療者として、よい年になるよう、切に願っています」

そして東京都麺類協同組合はこのあと、東京・有楽町駅前の東京国際フォーラムで、一般の人たちに「年越し天ぷらそば弁当」を500食、無料で配布。本格の東京二八そばと海老天ぷらが添えられた「年越し天ぷらそば弁当」を手にした人たちは……

「今度ゆっくり、東京二八そばを出す店をめぐってみたい」

距離をおいて列に並んだ人のなかには、「師走の忙しいなか、めちゃめちゃうれしいランチ。もっと蕎麦を極めたい」「もともと江戸系のお蕎麦が大好き。まさかクリスマス・イブに年越し蕎麦のプレゼントがあるとは…。めっちゃうれしい」といった声も。

「東京で仕事していると、本格的な江戸蕎麦を試してみたいと思っていた。まさか、こんなところで体験できるとは」と笑う40代男性は、「今度ゆっくり、東京の蕎麦屋をめぐってみたい」と残して仕事場へ戻っていった。

――― 都内561店舗ある東京都麺類協同組合加盟店では現在、そば粉8割、つなぎの小麦粉2割で打った、香り・風味・喉ごしのよさで注目されている「東京二八そば」を提供中。「江戸から東京へ、そして未来へ。継承・発展する東京のそばのおいしさをぜひ体感して」と伝えている。