山口県下関市。山陽線と山陽新幹線が接する、新幹線 本州最西端の駅、新下関。

新下関駅の新幹線ホームは、2面3線構造。1・2番のりばが九州方面の島式ホーム、3番のりばが東京方面の片側(単式)ホーム。その間に、上下1線ずつ2線の通過線がある。

1・2番のりばの島式ホームは、新幹線ホームとして一般的な構造。新下関駅は、3番のりば周辺が妙。

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ひとつは、新幹線高架から西側に分岐し、地上の在来線 山陽線へとつながっている連絡線がカーブしている点。

これは、新山口新幹線保線区新下関管理室や新下関新幹線乗務員訓練センターへとつながる線路。

もうひとつは、新幹線高架ホームの最も西側に、さらに高架構造が存在する。それがこの画像↑↑↑

これ、この新下関から分岐し、日本海側へとのびる線路の準備ともいわれている。

山陰新幹線。「雇用創出・地方創生の加速化、他地域との格差解消につながる」と地元が期待する基本計画路線のひとつ。

中国地方には、この山陰新幹線のほか、いまある伯備線に沿ったルートで中国地方を縦断する中国横断新幹線(伯備新幹線)という基本計画路線もある。

山陰新幹線は、大阪市から鳥取市、松江市を経由し、下関市へと到達させる基本計画路線。

2019年には山陰新幹線整備促進鳥取市議会議員連盟を設立し、山陰新幹線の基本計画を次期整備新幹線へ格上げするなど国へ要望している。

大阪~鳥取が特急スーパーはくと利用で現行2時間半かかるところを、山陰新幹線で行くと約1時間で。大阪~松江が新幹線岡山経由特急やくも利用で現行3時間半を、山陰新幹線は1時間半で結ぶと試算されている。

また、新たなルート案も。

鳥取市などは、北陸新幹線 小浜付近と山陰新幹線をつなげることで「日本海側国土軸」を形成し、「太平洋側に大規模災害などが発生した場合のリダンダンシーが確保されるなど、山陰地方のみならず日本全体の発展にもつながる」と伝えている。