東京メトロとリンクスは、東京メトロ線5駅で視覚障がい者ナビゲーションシステム「shikAI」(シカイ)アプリを1月27日から公開する。

視覚障がい者むけアプリ shikAI は、駅構内の点字ブロックに設置されたQRコードを、iPhone のカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの駅構内の移動ルートを導き出し、音声で目的地まで案内してくれる。

shikAIアプリ公開駅は、千代田線・副都心線 明治神宮前〈原宿〉駅、有楽町線 新木場駅・辰巳駅、副都心線 北参道駅・西早稲田駅のまずは5駅。ホームドアが整備され、視覚障がい者の利用が多い駅から展開していく。また、4月までに銀座線 外苑前駅、有楽町線 東池袋駅・護国寺駅・豊洲駅にも順次公開していく。

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今回の同アプリ実用化まで、2社は東京メトロ総合研修訓練センターや有楽町線辰巳駅・新木場駅などで合計150名以上の視覚障がい者の協力を得ながら、検証を重ねてきた。

同アプリは、1iOS14.0 以降に対応する iPhone に対応。「国内の障がい者は、iPhone 利用者が圧倒的に多い」というデータから。2社は「今後は Android にも対応させていく」とも話していた。

利用イメージは、「shikAI」アプリを起動し、VoiceOver 機能を有効にしてスタート。メインメニューでナビゲーションを選択し、ナビゲーションメニューが表示されたら、点字ブロック上の QR コードを読み込む。

QR コードを読み込むと目的地選択画面が表示され、目的地のカテゴリ、目的地を順に選択する。

目的地が選択されると、画面がナビゲーションメニューに戻り、音声ガイドが開始される。そのガイドに従い、点字ブロックに沿って移動し、移動先の QR コードを読み込むと次の移動先への音声ガイドが提供され、目的地までナビゲートしてくれる。