写真:ゴスペル / PIXTA

西日本鉄道は29日、鉄道運賃値上げと天神大牟田線のダイヤ改正を3月に実施すると発表した。

天神大牟田線や貝塚線の一部区間で値上げ

同社は現在、一部区間において国より認可されている運賃(上限運賃)を下回る設定にしているが、3月6日からこの区間を上限運賃と同額に設定する。

対象券種は普通乗車券(現金)・ICカード(SF利用のみ)、普通回数券などで、定期券利用者の場合は変更なし。

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対象となる区間は天神大牟田線の7~17キロ間(3区~5区)と貝塚線4~11キロ間(2区~4区)で、前者は10~20円、後者は10~40円の値上げとなる。

一日当たり影響人員は天神大牟田線が36,008人、貝塚線が4,642人。総利用人員に対する影響人員の割合は、前者が13.4%、後者が20.7%。

天神牟田線ダイヤ改正

3月13日(土)には天神牟田線でダイヤ改正が行われる。新型コロナウイルス感染症等の影響により働き方や行動様式が変化したことを受け、終電時刻繰り上げを含む深夜帯の減便、日祝ダイヤの新設、利用実態にあわせた減便等を実施する。

平日ダイヤにおける運行本数は19本削減され、現行の732本から713本となる。内訳は普通6本、急行3本、特急22本。終電時刻を約15~30分繰り上げるとともに、昼間帯(11時台~15時台)、夜間帯(21時以降)の減便を実施する。

主に減便対象となるのは福岡―二日市間。昼間は福岡―小郡間の急行列車を減便し、あわせて福岡―大牟田間の特急列車を急行列車に変更、福岡―二日市間の普通列車を小郡まで延伸する。早朝および朝・夕ラッシュ時間帯についてはおおむね現行通り。

土曜ダイヤは12本削減で654本から642本(普通5本、急行5本、特急2本)、終電は約15分繰り上げ、減便。朝時間帯も主に福岡発着便を減便する。

新設される日祝ダイヤは28本削減され、654本→626本に(普通15本、急行11本、特急2本)。終電は約15分繰り上げられ、19~21時台の福岡発着便を中心に減便を行う。

土日祝日いずれもそのほかの時間帯はおおむね現行通り。太宰府線は終電時刻を約15分繰り上げ、そのほかの時間帯と、甘木線では、時刻の変更のみで運行本数は変わらない。

鉄道チャンネル編集部