※2021年4月撮影

トップ画像は、西武鉄道新宿線下落合駅から5分。駅の北側、台地に上がるエリアにある真言宗豊山派東長谷寺薬王院の本堂を見上げています。

下落合氷川神社北側の道を西に歩くこと数分で「新宿区立下落合野鳥の森公園」の案内看板がありました。

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※2021年4月撮影

徳川将軍の御狩場だった「御留山」、東には広大な「おとめ山公園」がありますが、乙女ではなく、将軍の狩場だったことで普通の人間が入れない「お留め」山だったのです。この「下落合野鳥の森公園」も将軍御狩場の名残。

※2021年4月撮影

池がありました。台地部分の崖下にあるので本来は水が湧いていたのでしょう。深呼吸が気持ちの良い新緑。夏場は少し蚊が多いかもしれません。

※2021年4月撮影

公園の名前にもなっていますが、野鳥の姿は案内看板で見ただけでした。鳴き声は色々と聞こえていました。

※2021年4月撮影

公園の西側に薬王院があります。牡丹で有名なお寺、花を見に来た人がいらっしゃいました。

※2021年4月撮影

明治11年建造の庫裏(くり)。

※2021年4月撮影

牡丹の開花時期でしたが、今年は花の盛りを過ぎていた様です。撮影は2021年4月21日です。

※2021年4月撮影

庫裏の前から本堂を見上げています。トップ画像のバリエーション違い。

※2021年4月撮影

本堂には階段を上がります。右は牡丹ですが花はわずかでした。

※2021年4月撮影

階段下に庚申塔がありました。青面金剛、日月、三猿などが見えます。この碑の周囲には椋鳥(むくどり)がたくさんいました。残念ながら写っていませんね。

※2021年4月撮影

階段を上がると折り返し部分に六地蔵。

※2021年4月撮影

ここから本堂を見上げます。下落合を見渡せそうです。

※2021年4月撮影

期待して階段を上がりましたが、本堂には柵があって入れませんでした。

※2021年4月撮影

さらに階段を上がると観音堂があります。観音堂の周囲は広大な墓地でした。

※2021年4月撮影

足下に石仏が並んでいます。

※2021年4月撮影

薬王院から新目白通りに出る途中に「高田八五郎記念碑」がありました。「何だろう?」と碑文を読んでみました。高田八五郎さんは慶応元年生まれ、昭和27年に亡くなるまで木曽御嶽山、富士山、四国八十八霊場、坂東三十三箇所の観音霊場を回って傾いた家運を建て直した云々と刻まれています。本人の遺言でこの石碑が建てられたのでした。

※2021年4月撮影

高田八五郎さんは家運再興に粉骨砕身し神仏を崇めた人生を子々孫々に伝えようとした様です。自分の人生をこんな形で記念するという生き方があったのですね。下落合駅に戻る道すがら、その様なことを考えていました。

次回は中井駅に向かいます。

(写真・文章/住田至朗)

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。