読売新聞クラウドファンディングサイト「idea market」当該プロジェクトページ

令和2年7月豪雨で被災した「くま川鉄道」の復興支援クラウドファンディング(CF)が好調に推移している。

読売新聞社のCFサイト「idea market」で「被災からまもなく1年~再び「人吉」に鉄道を~『くま川鉄道』復興支援プロジェクト」と題したプロジェクトが立ち上がったのは、2021年3月のこと。開始からおよそ2ヶ月で目標の184%に相当する369万円の支援金が集まった。

支援コースは4種類用意されており、中でも「鉄印帳」と「鉄印」がもらえる1万円のコースが人気だ。本企画のために特別に制作された鉄印帳と、読売書法会に所属する書家の先生方が揮毫したくま川鉄道沿線全14駅の鉄印がリターンとして設定されている。

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「鉄印」は「御朱印」の鉄道版。くま川鉄道の永江取締役社長の発案をきっかけに生まれ、地方ローカル鉄道を訪ねて回る鉄印の旅はちょっとしたブームになっている。通常であれば「鉄印」は1鉄道会社もしくは1路線につき1種類だが、今回は復興記念限定版ということで、くま川鉄道全ての駅の鉄印を制作したという。

返礼品イメージ 提供:読売新聞社

地元高校生の通学の足として長年にわたり地元に貢献してきた同鉄道は、昨年の豪雨災害により鉄橋の流失や車両の浸水など甚大な被害を受け、現在に至るまで全線運休を余儀なくされている。国からは復旧費の支援を受けるが、運輸収入はない。

CFで集まった資金は手数料や返礼品製作費などを差し引いたのち、全額くま川鉄道に寄付される。支援募集は5月31日23時59分まで。

鉄道チャンネル編集部