大阪市のキタ(梅田)とミナミ(なんば、天王寺)をつなぐ大阪メトロ御堂筋線=イメージ=

大阪メトロ(Osaka Metro)は引退した地下鉄車両の部材を再利用して、商品化するプロジェクトを始動した。同社は今回の取り組みを、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一つ、「(企業の)つくる責任、つかう責任」の実践策と位置付ける。商品化では、協業する事業者やクリエイターを公募。廃車再生プロジェクトは、「Osaka Metroクリエイト」と命名した。

商品に再生するのは、地下鉄御堂筋線を40年近くにわたり走り続けてきた車両。大阪メトロはプロジェクトの狙いを、「長年活躍してきた車両に、引退後もより多くの方々に親しまれ活躍してもらいたい」と説明する。

プロジェクトでは、ものづくり事業者・クリエイターに、商品化のアイディアを提案してもらい、大阪メトロによる選考を経て、原則無償で部材を提供。商品化の試作品(プロトタイプ)を製作してもらう。試作品は、2021年秋にお披露目を予定する。

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実際のスケジュールでは、2021年6月1、2日に実車の見学会を実施。6月15~21日を提案期間とし、7月中旬~10月上旬に部品引き渡し、試作品の製作期間を10~11月ごろと想定する。ものづくり事業者・クリエイターの応募は、既に締め切っている。

プロジェクトの運営は、〝ものづくりで未来の福祉を創造する〟をモットーに活動する大阪府豊中市の「未来100年製作所合同会社」が担当する。

文:上里夏生