東海道新幹線東京駅の段差・隙間縮小対策完了 渡り板なしでも車いすで乗降できるように
JR東海は2021年6月17日、東海道新幹線 東京駅 16~19番線の11号車乗降口にて、プラットホームと車両乗降口の段差・隙間対策が完了したと発表した。2019年10月に改訂された国土交通省のバリアフリー整備ガイドラインに基づいた措置で、工事費は約3千万円。
プラットフォームの点字ブロックから先にスロープを設置し、端部をかさ上げすることで乗降口との段差を3cmに縮小。またホームと車両との隙間も、くし状の転落防止用ゴム板部材を設置したことで7cmに縮まった。整備後の11号車乗降口には「ホームと列車のすき間をせまくしています」という案内表示が追加されている。
これまでは車いすで東海道新幹線に乗車する際、係員が渡り板を設置する必要があった。車両とプラットフォームの段差・隙間を縮小した結果、渡り板を設置せずとも乗降が可能になった。なおJR東海は「お客様のご要望に応じ、これまで通り係員によるお手伝いを実施します」としている。
鉄道チャンネル編集部