小田急、新型車両5000形とリニューアル3000形、豪徳寺・千歳船橋・狛江駅などのホームドア、鶴川駅の駅舎改良など 2025年度の設備投資計画
小田急電鉄は、「サービスの向上」と「安全対策の強化」のため2025年度に総額436億円の設備投資を実施します。
安全対策では、鉄道施設の耐震補強やホームドアの設置などを進め、サービス向上では、駅舎改良工事や新型車両の導入、既存車両のリニューアルなどを行います。
新型通勤車両「5000形」10両1編成を新たに導入
5000形は広さや明るさを感じられる開放的な車内空間が特徴。車両間の仕切り扉や荷棚、座席横の袖仕切り部に大型強化ガラスを採用し、天井には埋め込み形のLED照明を使用することで、空間の広がりを演出します。

また、全車両に車いすやベビーカー用のスペースを設け、防犯カメラを設置することで、より安全・安心な車内になります。
【参考】【速報】小田急「新型通勤車両5000形」をお披露目
https://tetsudo-ch.com/9888323.html
通勤車両「3000形」のリニューアル
既存の通勤車両「3000形」6両2編成のリニューアルも行われます。リニューアル後の車両は、全車両に車いすやベビーカー用のスペースを設置し、誰もが利用しやすい車両に改修されます。

また、搭載される防犯カメラは、映像を運輸司令所など離れた場所からリアルタイムで確認できる機能を備えており、緊急時における迅速な対応や正確な状況把握を可能にします。
鶴川駅と藤沢駅の改良工事
サービス向上面においては、新型車両や既存車両のリニューアルのほか、 鶴川駅と藤沢駅での駅舎橋上化の改良工事を行います。鶴川駅ではホームドア整備に向けたホーム補強工事などにも着手します。

安全対策の強化について
大規模地震や自然災害に備え、世田谷代田~登戸駅間の高架橋、海老名~厚木駅間の「JR相模線跨線橋」、相模大野~東林間駅間の「小田原線跨線橋」などの鉄道施設の耐震補強工事を実施します。


また、読売ランド前駅、相武台前駅、座間駅、長後駅のホーム上家についても耐震補強を行うほか、2024年度の豪雨で盛土のり面が崩壊した東海大学前~秦野駅間では、補強工事を進めます。さらに、新松田~開成駅間の「酒匂川橋梁」では、構造物の延命を図るための塗装工事が行われます。
ほかホームドアの整備も
利用客のホームからの転落や、列車との接触事故を防止するためにホームドアの整備が始まっています。

「鉄道駅バリアフリー料金制度」や、東京都の「ホームドア整備加速緊急対策事業」による補助金などを活用し、豪徳寺駅、千歳船橋駅、祖師ヶ谷大蔵駅、喜多見駅、狛江駅の全10ホームで2025年度中にホームドアの使用を開始します。

(画像:小田急電鉄 TOP写真:富士山と小田急5000形・railway memory/PIXTA)
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