東京2020オリンピック無観客開催で活躍するインテルの最新技術、自宅視聴と運営を支える6つの革新的システム

2021.07.20

インテル コーポレーションは、いよいよ7月23日に開幕する東京2020オリンピック競技大会で活用される、同社の革新的プラットフォームについて公開した。

今大会でインテルが提供する注目テクノロジーは、無観客開催という史上初のシーンで期待が高まるテレビ・オンライン視聴体験。

同社が東京2020で展開する最新テクノロジーを、ここでチェックしていこう。

3D アスリート・トラッキング(3DAT)

3D アスリート・トラッキング(3DAT)は、この種の用途として初めてAIを使用したコンピューター・ビジョン・ソリューションで、競技中にほぼリアルタイムでのインサイトの把握や、ビジュアルのオーバーレイ表示を可能にし、オリンピック・ファンの視聴体験をアップさせてくれる。

3DATはインテルが開発し、Alibabaのクラウド・インフラストラクチャーにあるインテルのテクノロジーにもとづくデータセンターにホストされる。

オリンピック放送機構(OBS)とのパートナーシップを通じ、4台の高度なモバイル・パンチルトカメラを使用し、選手のフォームや動きを取り込む。

その後、インテル Xeon プロセッサーに最適化された姿勢推定アルゴリズムを適用し、選手の動きのバイオメカニクスを分析。このシステムは、データをオーバーレイ・ビジュアルに変換し、100m走や他のスプリント競技の再生時に利用される。

競技種目:陸上競技(100m走をはじめとするスプリント競技:7月30日~8月4日)

インテル True View

従来にはない没入型のスポーツ視聴体験を実現させるインテル True View にも注目。仕組みはこうだ。

まず会場全体に高解像度の小型カメラを設置し、コート全体からプレーを撮影。縦・横・奥行きを記録した膨大な量の立体映像データ(ボクセル)を撮影し、そのデータをインテル Xeon プロセッサーを基盤とする高性能のサーバー、インテル Core プロセッサー・ファミリー搭載PCで処理・レンダリング・配信することで、没入型の映像を実現させる。

加えて、ボクセルのレンダリングにより、360度のリプレイや、肉眼では判定が難しかったプレーの確認も可能に。

15日間で52試合を撮影し、こうしたプロセスを経て完成した映像は、放送権をもつ各国の放送事業者を通じて配信される。

競技種目:バスケットボール(7月25日~8月8日)

TOKYO 2020 5G PROJECT

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が実施する「TOKYO 2020 5G PROJECT」に、日本電信電話(NTT)、NTTドコモとともに協力。

この取り組みは、5Gテクノロジーを利用した新しいスポーツ視聴体験を対象となる3つの競技(水泳・セーリング・ゴルフ)で実現させる。

インテルは、インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーを搭載するシステムを提供し、5Gの高速・大容量、低遅延性を生かした視聴体験を実現する本プロジェクトに貢献していく。

競技種目:水泳競技(7月25日~7月27日)、セーリング(7月25日~8月4日)、ゴルフ(7月25日~8月4日)

2020beat

2020beat は、東京2020大会公式応援ビートで、Tokyo 2020 “Make The Beat!”応援プロジェクトで選手を応援するために作成した楽曲。

2020beat にあわせて手拍子したり、ダンスで応援する動画をSNS投稿すると、競技会場のスクリーンなどで上映されるという楽しさがある。

2020beatは、インテルのAIソリューション・プラットフォームを活用し制作。複数のAI技術を組み合わせて開発することで、学習時間を短縮しつつ、 最適な組み合わせでの楽曲生成を実現してくれる。

ドローン

平昌2018冬季オリンピックで1,200台以上のドローンを飛行させたインテルは、その平昌オリンピックで初めてドローン・ライトショーを提供。

その後、日本国内では、2017年夏に長崎のテーマパークで300台、2019年には第46回東京モーターショー2019で合計500機のインテル Shooting Star ドローンによるドローン・ライトショーを提供した。

IOC データ利活用プロジェクト

インテルは、東京2020オリンピック競技大会でのデジタル・トランスフォメーションを実現させ、安心・安全な大会運営を図るだけでなく、大会運営の知見を深め、次回以降のオリンピック競技大会の運営効率化に貢献する構え。

たとえば、インテルのプロセッサーとAIプラットフォームをベースに、IOCのデータ・プラットフォームを構築し、スタジアム、バス、駐車施設など所定エリアの混雑状況を把握できるようにし、収容能力に到達、あるいは収容能力に近づくとリアルタイムで警告が発令され、円滑な大会運営を支援していくという。

―――インテルが今回、東京2020オリンピックへの取り組みについて発表した場には、インテル コーポレーション セールス&マーケティング統括本部 兼 オリンピック・プログラム・オフィス 本部長のリック・エチェバリア(Rick Echevarria)副社長のほか、インテル 鈴木国正代表取締役社長、インテル オリンピック・プログラム・オフィス 松田貴成ディレクターが登壇した。

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