【木造駅舎カタログ】山陽本線012/21 西阿知駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、山陽本線西阿知駅。前日は東岡山駅まで撮影して夕暮れ。岡山で一泊して早朝から再び山陽本線で西に向かっています。朝イチが西阿知駅。
ホームから屋根瓦を見て「キレイだなL」と思ったのですが駅舎正面でガックリきました。駅名を掲げた奇妙な水色の装飾パネルが駅舎正面をグルッと囲んでいます。木造駅舎の佇まいが台無しです。
※個人的な感想です
ご覧の様に駅の正面側にはこの水色の装飾パネルがべったり着いています。しかも意外に縦にも大きいのです。何とネットで見た旧国鉄時代の写真にもこの奇妙な装飾パネルは写っていました。JR西日本さんの趣味が悪いワケではないのです。でも旧国鉄時代は茶色で駅舎にまだ溶け込んでいました。水色は目立ちすぎですよね。
※個人的な感想です
※2020年8月撮影
アップですが構造的な要素は全く無く「純粋に装飾」です。
※2020年8月撮影
西阿知駅は、1920年(大正9年)鉄道省山陽本線の駅として開業。1971年(昭和46年)貨物の取扱廃止。2020年4月10日にみどりの窓口営業終了、翌日から無人駅になりました。駅を訪れたのは2020年8月でしたから四ヶ月前まで有人駅だったのですね。
駅に着いたのが朝6時過ぎでした。モロにオレンジ色の朝日が射しています。
※2020年8月撮影
通勤通学の利用者さんたちが三々五々駅に来られるのでタイミングを計って、写らない様に撮影しています。
※2020年8月撮影
駅舎北東側には(たぶん)増築された部分があります。妻壁が古い木製なのでオリジナルっぽく感じます。
※2020年8月撮影
流石に列車の時間が近づくと利用者がひっきりなしに来ます。自家用車で送迎される人も多かった。
※2020年8月撮影
こちらの妻壁にも通気口はありません。郵便ポストと電話ボックスのコンビが揃っています。
※2020年8月撮影
駅出入口。奥の改札口は自動改札機、無人駅です。青春18きっぷの筆者はインターフォンで連絡して通してもらいました。建物資産標があって「鉄停 駅 本屋1号 大正7年7月」の記載。駅の開業が1920年(大正9年)5月ですが、駅の西側を流れる高梁川(たかはしがわ)河川改修などの影響で線路の敷設が遅れた様です。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は安全最優先、あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)