水揚げしたばかりの鮮魚や朝獲れフルーツなど、現地でしか味わえないような食材を新鮮さを保ったまま遠くまで運ぶ。それが新幹線物流の持つ”強み”だ。北陸新幹線や東北新幹線で東京駅に「鮮魚」を輸送する取り組みはすでに幾度となく行われ、新たなビジネスとして注目を集めている。

東京―大阪の大動脈たる東海道新幹線でも、ついにそうした新幹線輸送が行われる。対象商品は大阪の「喜八洲総本舗 みたらし団子」――北海道厚岸産の上質昆布でダシをとり、香川県産たまり醤油と白ざら糖を使った独自のタレを円筒状の団子にたっぷりと絡めた。

「喜八洲総本舗 みたらし団子」イメージ(写真:東海キヨスク)

あまり”新鮮さがウリ”というイメージはないが、実は「喜八洲総本舗 みたらし団子」は「地方発送不可」「賞味期限1日」ということで、普段は大阪でしか味わえない。そんなみたらし団子を「東海道新幹線を活用した荷物輸送のニーズを探る取組みの一環」として、東海道新幹線の速達性を活かし、大阪から東京へ輸送する。

実施日は2021年7月30日。「プレシャスデリ東京(限定60箱)」「ギフトキヨスク東京ギフトパレット(限定20箱)」「ベルマートキヨスク丸の内中央ビル(限定20箱)」で、正午ごろから5本入り(490円)を発売する。

鉄道チャンネル編集部