【木造駅舎カタログ】御殿場線003/42 山北駅

2021.09.11

※2020年12月撮影

トップ画像は、御殿場線山北駅。見事に逆光です。

トップ画像も駅前の道を入って建物の陰から逆光を避けて撮ったものです。

※2020年12月撮影

山北駅は、1889年(明治22年)東海道本線の駅として開業。御殿場線が旧・東海道本線時代、25パーミルの勾配区間が連続する山岳路線の中で山北駅は重要な鉄道の拠点でした。国府津、沼津の両側から登坂してきた蒸気機関車に石炭と水を補給し沼津側に降りて行く下り列車に補機を付ける山北機関区が設けられていました。山北駅には最盛期650人を越える国鉄職員が働いていたのです。木造駅舎がいつ作られたかは未詳です。

※2020年12月撮影

瓦屋根と丸い郵便ポスト。やはり木造駅舎は良いですね。

※2020年12月撮影

鉄道の町として栄えた山北町も1934年(昭和9年)に丹那トンネルが完成し東海道本線が熱海経由になると御殿場線という地方線の駅になり1943年(昭和18年)には御殿場線が単線化され山北機関区も廃止。2012年(平成24年)無人駅になりましたが、簡易委託駅になっています。

現在の静かな駅になったのです。

※2020年12月撮影

駅出入口。和風の丸い格子窓がユニーク。

※2020年12月撮影

駅舎西側はあまり手入れされている感じではありません。

※2020年12月撮影

駅前広場に山北町内循環のコミュニティバスが停まっています。正面は観光案内の看板。「山北町観光協会」です。

※2020年12月撮影

山北駅前大通りの反対側から。線路の南側にある大きな建物は「山北町健康福祉センター・さくらの湯」です。周囲は山、また山です。

※2020年12月撮影

「山北町観光協会」の前から駅舎。

※2020年12月撮影

駅前には昭和レトロな看板建築が並んでいます。実に魅力的。

※2020年12月撮影

跨線橋で線路を渡って南側の山北鉄道公園に行きました。元山北機関区の跡地に1970年(昭和45年)に開園しました。鉄道公園には、D52形蒸気機関車70号機が静態保存されています。12月21日に撮影しましたが、もう正月飾りが付けられていました。

※2020年12月撮影

D52形は、10トンの石炭と25トンの水を積んで最大1600馬力を発揮、最高速度は75km/h。重量は96トンにもなります。

※2020年12月撮影

70号機は、昭和19年(1944年)4月に製造され山陽本線、東海道本線で活躍した後、昭和26年(1951年)2月に国府津機関区に配属されました。御殿場線が電化される昭和43年(1968年)まで活躍。本来は貨物列車用ですが御殿場線の勾配区間では旅客車両を引いて走りました。

D52形70号機の横から山北駅のホームと木造駅舎が見えます。

※2020年12月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


LINEで送る

オススメ記事

こちらの記事もオススメです