徳島県でもいよいよ交通系IC「ICOCA」が利用可能に! 路線バスを対象に2026年3月中旬から導入

徳島バス、徳島バス南部、徳島市交通局とJR西日本は、徳島県内の路線バスに交通系ICカード「ICOCA」のサービスを導入。2026年3月中旬にサービスを開始する予定だと発表しました。これにより「交通系ICを唯一利用できない県」を返上。ICOCAをはじめとする全国相互利用が可能な交通系ICカードをタッチするだけで、バスの乗り降りができるようになります。定期券も新しくなり、回数券の販売は終了となる予定です。
徳島県内のバスがキャッシュレスの波に乗る!

2026年3月中旬、徳島県内の路線バスが一気に便利になります。これまで現金や回数券、定期券での利用が中心でしたが、JR西日本のICOCAが導入されることが決定しました。
対象となるのは、徳島バスの全路線(高速バスを除く)、徳島バス南部の丹生谷線、そして徳島市交通局が運行する全ての路線。これにより、乗車時と降車時にICカードリーダーにタッチするだけで運賃の支払いが完了し、小銭を用意する手間がなくなります。SuicaやPASMOなど、全国相互利用サービスに対応した10種類の交通系ICカードも利用可能で、県外からの観光客にとっても嬉しいニュースとなりそうです。
定期券が片道運賃内であればどこでも利用可能に!

今回のICOCA導入に伴い、バスの定期券が大きく進化します。これまでの停留所を指定する「区間式」から、運賃額を指定する「金額式」の「バスICOCA定期券」へと変わります。例えば、片道450円区間の定期券を持っていれば、自宅の最寄り停留所から450円で行ける範囲内なら、どの停留所で乗り降りしてもOKになります。会社に行く前にちょっと寄り道、なんてことも可能になり、使い方次第で大変おトクになります。もし指定した運賃区間を超えて乗り越してしまっても、チャージ残高があれば差額ではなく乗り越し区間の運賃が自動で精算されるため安心です。

ICOCA握りしめてGO!バスで行ける徳島の映えスポット探訪
ICOCAが使えるようになれば、徳島観光がさらに快適になります。徳島駅を起点に、路線バスで巡れる魅力的なスポットはたくさんあります。例えば、徳島駅から徳島バスに乗って「鳴門公園」へ行けば、世界三大潮流の一つ「鳴門の渦潮」の迫力を間近で体感できます。
また、同じバス路線上には、世界中の名画を陶板で原寸大に再現した「大塚国際美術館」もあり、アートな一日を過ごせます。徳島市内の観光なら、徳島市バスが便利です。「阿波おどり会館」では本場の阿波おどりを一年中楽しむことができ、隣接する眉山ロープウェイに乗れば、徳島市街を一望する絶景が待っています。ICOCA一枚で、徳島の魅力を手軽に満喫してみてはいかがでしょうか。
回数券は販売終了に そしてチャージはどこでする?
ICOCAの導入にともない、普通回数券や昼間割引回数券など、各種回数券の販売が終了となります。ただし、すでに購入済みの回数券は当面の間、使用可能とのこと。ICOCAへのチャージ(入金)は、徳島駅前市バスのりばに設置予定の入金機や、徳島バス、徳島バス南部、徳島市交通局の各営業所、コンビニエンスストアなどで可能です。
さらに、徳島バスと徳島バス南部が運行するバスの車内でもチャージができるので、残高が少なくなっても慌てる必要なし。もちろん、スマートフォンで利用できる「モバイルICOCA」や「Apple PayのICOCA」なら、アプリ内でチャージが完結し、デポジットも不要です。
徳島県内路線バス「ICOCA導入」概要
サービスの開始は2026年3月中旬を予定しています。対象路線は、徳島バスが運行する全路線(高速バスは除く)、徳島バス南部が運行する丹生谷線、徳島市交通局が運行する全路線です。利用者は、ICOCAまたは全国相互利用が可能な交通系ICカードを乗車時と降車時にカードリーダーにタッチすることで、チャージ残高から運賃を支払うことができます。また、従来の紙の定期券はバスICOCA定期券に変わり、運賃額内であれば乗り降りが自由な「金額式」が採用されます。
徳島県内の路線バスでICOCAが利用可能になることで、地域住民の利便性向上はもちろん、観光客にとっても移動が格段にスムーズになります。新しい金額式定期券の導入など、利用者にとって嬉しい変更点も多い今回のサービス開始。ただし対象となるのは路線バスのみで、今のところ鉄道では利用できません。徳島県で今後どのように交通系ICカードが利用されるようになるのか、動向に注目しましょう。
(画像:JR西日本、徳島バス、徳島市交通局、TOP写真:花火 / PIXTA)
鉄道チャンネル編集部
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