余談が長くない?【木造駅舎カタログ】山陰本線43/144 佐津駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、山陰本線佐津駅。瓦屋根のコンパクトな木造駅舎。
佐津駅は、1911年(明治44年)国有鉄道播但線延伸で開業。翌1912年(明治45年)播但線の福知山駅~和田山駅~香住駅が山陰本線に線路名称改定で編入され佐津駅も山陰本線所属になりました。1971年(昭和46年)貨物取扱廃止。1984年(昭和59年)駅は無人化されます。国鉄分割民営化でJR西日本の駅になっています。
島式ホーム1面2線の駅です。ホームの北側に駅舎があります。
※2020年8月撮影
佐津というエリアは、山のただ中、佐津川が削った平地が日本海に面して広がった場所にあります。海岸を除けば四方は山また山なのです。駅名は「さつ」ですが駅舎内の観光案内ポスターなどには「さづ」となっていました。
駅前広場に立っていた「香住観光案内図」の佐津駅も「さづ」と表記されています
どうやら「さつ」「さづ」が混用されている様です。
※2020年8月撮影
ここから余談です。鳥取駅前で借りたレンタカーは、トヨタの新しいYARIS(ヤリス)でした。
※2020年8月撮影
筆者は免許をとってからVW GOLF GLE、Alfa Romeo AlfaSud TI1.5QFV、HONDA Accord Aerodeck2.0Si、と乗り継いできましたが、これまでトヨタ車を運転して感銘を受けたことはあまりありませんでした。
もちろん5代目CELICAのGT FOUR(235HP)や4代目SUPRAの6気筒3リッターツインターボ(280PS)が怖ろしく速くて運転して楽しかったコトは経験済みです。
でも今回借りたレンタカーのYARISに心底感銘を受けたのです。エンジンは1リッターですがこれで十分。とにかくシャーシーが超秀逸。乗り心地はとても良いのに屈曲の多い山道を思った通りのラインをスムースにトレースできるのです。1日で鳥取駅前から京都駅近くまで300km以上走りましたが運転するのが楽しくてストレスが無かった!
佐津駅に話を戻します。ここの瓦屋根、「JR鬼瓦」ではありませんでした。アップを撮っていないのが残念ですが鬼瓦に「お多福の面」が付いていたのです。とてもユニークな鬼瓦でした。
※2020年8月撮影
駅前にバス停。
※2020年8月撮影
駅舎東側はスパンと切り落とされた様な不自然なトタンの外壁。足下には建物の基礎らしき跡もあります。
※2020年8月撮影
駅出入口。建物財産標は見つけられませんでした。おそらく駅が開業した1911年(明治44年)のオリジナル駅舎を改修しながら使っているのであろうと思われます。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)