台地を開削してできた放水路、神田川に工事用仮設桟橋を設け、既存の2面4線ホームの上空に鉄骨造2階建て人工地盤・駅舎を築く、御茶ノ水駅改良工事。

画像は2021年9月22日の同工事現場。2012年9月から始まり、ちょうど丸9年を経たときの光景。

御茶ノ水駅 聖橋口駅舎や、ホームと聖橋口駅舎を結ぶ三角構造の跨線橋は解体され、姿を消した。

聖橋口へむけて片押しで人工地盤を延ばしていく

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2021年9月時点では、神田川に設置した工事用仮設桟橋のうえにいたクローラークレーンが消え、人工地盤上にトラベラークレーンが出現していた。

このトラベラークレーンは、御茶ノ水橋口側から聖橋口側にむけて、片押しで人工地盤を延ばしていく仕事を担う。

スタンドそば店が消えてうどん店、仮聖橋口が供用中

また、聖橋口改札に隣接していたスタンドそば店の面影を残す、新たなうどん店が営業中。

さらに、聖橋口から50mほど東京寄りに新たな改札口ができていた。設計図上では仮聖橋口と記されていた仮駅舎で、現時点ではこの仮駅舎が聖橋口と表記されている。

外からはみえない、耐震補強工事や鉄骨構造化

御茶ノ水改良工事は、外からはみえない、頑丈な耐震補強工事や鉄骨構造化が施されている。

前述のとおり、御茶ノ水駅はもともと台地を開削し、盛土の上にホームを置いた構造だった。

その盛土を掘削し、ホーム直下には、外径2.8m・長さ34mの巨大な鋼鉄基礎杭が、地中を突き刺すように入っている。

2面4線ホームも鉄骨造に改修し、ホーム下に作業スペースをつくって現在に至っている。

画像:鉄道チャンネル
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/