大勢のファンが列をつくった「ありがとう8000形グッズ」販売会(筆者撮影)

2021年11月に最後の1編成が運用を離れた新京成電鉄の8000形電車。同社は、40年以上にわたり〝新京成の顔〟だった8000形の引退を惜しむファンに向けたグッズを製作し2021年11月23日、新津田沼駅ビルのイトーヨーカドー津田沼店で先行販売会を開催した。

1978年から1985年まで6両編成9本、合計54両が投入された8000形電車。それまでは京成電鉄からの譲渡車か、京成との共通仕様車がすべてだった新京成にとって、初めての自社仕様の発注車で、首都圏のローカル私鉄だった路線のイメージを刷新した。

特製ヘッドマークを付けたラスト編成をあしらったクリアファイル(画像:新京成電鉄)

新京成は例年、10月14日の「鉄道の日」前後に、千葉県鎌ヶ谷市のくぬぎ山車両基地を公開してきたが、2020年と2021年はコロナ禍で中止。8000形をめぐっては引退直後の2021年11月3日、最新鋭の80000形と並ぶ撮影会を開催したが、参加できなかったファンのためにグッズを製作した。

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グッズは、いずれも「ありがとう8000形」を冠した大人電車マスク、クリアファイル、ミニタオル、アクリルキーホルダーの4種類。このうちクリアファイルは、車両撮影会で使用した特製ヘッドマークを付けた、ラスト編成の写真をあしらった。

販売会には、同じ京成グループの京成と北総鉄道が友情参加。京成はJR東日本とコラボしたマグカップや、電車型ホッチキス、北総はオリジナルNゲージ鉄道模型を販売。イトーヨーカドーの新京成プラレールも、子供たちの人気を集めた。

新京成グループはグッズビジネスに力を入れ、新津田沼駅でコンビニエンスストアを運営する新京成リテーリングネットは8000形の電車クッキーを製作。8000形グッズやクッキーは2021年12月1日から、コンビニやインターネットで販売する。

記事:上里夏生