JR西日本と株式会社日本旅行が共同で企画した『271系新型ハローキティ はるかで行く 車両基地入線 日帰りの旅』が、2021年11月23日に開催されました。

ツアーの出発地は新大阪。「271系ハローキティ はるか」到着前のホームには、ツアー参加者のほかに鉄道ファンの姿もちらほらありました。到着した「271系ハローキティ はるか」に、さっそく多くのカメラが向けられます。

出発を待つ親子連れ参加者
車内の様子

新大阪駅を出発した「271系ハローキティ はるか」は、まず滋賀県にある野洲派出所に向けて出発します。野洲派出所では、普段はまず入れない所内の様子を車内から見学。有料座席「Aシート」や、JRとソフトバンクが共同で実証実験を行っているBRTの様子などを、参加者は興味深そうに見ていました。

野洲派出所のスタッフさんが手作り横断幕で歓迎
野洲派出所内部の様子
派出所内には有料座席「Aシート」の姿が
BRTの実証実験の様子も見えた

野洲派出所の見学後は、日根野支所に向けて折り返し出発。ちょうどここでランチタイムを迎え、車内ではお弁当が配られました。お弁当は、大人は「ハローキティ版ひっぱりだこ飯」、子どもは「923系ドクターイエロー弁当」、幼児は「パンダくろしお弁当」と、鉄道好きな参加者にはうれしいラインナップ。

配布されたお弁当
お弁当の中身
「ハローキティ はるか」グッズなどの車内販売も人気

お弁当をいただき、のんびり車窓を楽しんでいるうちに列車は日根野支所に到着。ここでは洗浄線通過や、運転台に乗り込んでの撮影など、このツアーのメインであるイベントが行われました。

271系の運転台は高い位置にあり、階段を上らなければいけません。こういった形式の運転台を見る機会はあまりないせいか、子どもたちは「すごい!」と歓声をあげ喜んでいました。

日根野支所では手作りのボードで歓迎
洗浄線通過の様子
子どもたちはもちろん、保護者の方も楽しそう
運転席からの眺め。予想以上に高く、遠くまで見通せます

日根野支所内では、隣に留置されていた「パンダくろしお」の行き先・種別表示を変えるというサプライズも。種別の中には「北近畿」や「文殊」などの懐かしい名前もあり、子どもだけでなく大人も盛り上がっていました。

「文殊 北近畿タンゴ鉄道経由天橋立」という懐かしい表示
古いヘッドマークを並べたお見送りに車内からは歓声も

そして列車は、日根野市所からJR天王寺駅へ。天王寺駅到着後、参加者は乗務員と写真を撮るなどして「271系ハローキティ はるか」の旅を最後まで楽しんでいました。

到着ホームにも、多くの鉄道ファンがやってきていました

「今回のツアーは、ファミリー層向けの企画を考えて、それなら『ハローキティ はるか』を使おうということになりました」(JR西日本近畿営業部担当者)。今回のツアーの参加者は163名。SNSとプレスリリースでしか告知していなかったにもかかわらず、販売して1時間後にはほぼ完売となったそうで「こんなに鉄道好きな方がいらっしゃると改めてわかったので、またこういう企画をしていきたい」と今後にむけての抱負を語りました。

お手製のウェルカムボード。絵がうまい!
JR天王寺駅に到着後も、乗務員の方々は参加者の方々との記念撮影に応じていました

記事:鶴原早恵子(写真は全て筆者撮影)