韓国の地下鉄が、東京メトロ銀座線1000系と同じ走行音に―――。

釜山交通公社は、地下鉄1号線新型車両8両編成25本200両に、東芝インフラシステムズ製の永久磁石同期電動機(Permanent Magnet Synchronous Motor:PMSM)など主回路電気品を採用。

東芝インフラシステムズは、車両を製作する宇進産電に、PMSM やそれを制御するけん引インバーター用主要部材を納品した。

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地下鉄1号線は、釜山市の南北を約40kmにわたって縦断する路線。東芝インフラシステムズは、2018年に運行を開始した新型車両8両編成5本40両に続き、新型車両6本48両むけに同電気品を納入している。

今回の受注は、それらの実績を受けての新規受注で、釜山交通公社の車両として3例目のPMSM搭載車両に。

宇進産電と東芝インフラシステムズは今後、実運用における消費電力の削減効果を検証していくという。

JR貨物HD300形ハイブリッド機関車も東芝製 PMSM

東芝インフラシステムズ製の永久磁石同期電動機 PMSM は、エネルギー損失が極めて少ない PMSM システムのメリットを拡大化する技術を確立し、97%の高効率を達成。

従来の IM システムに対して39%の消費電力削減を達成した。駆動用インバーターには IM 駆動用と同等サイズの PMSM 駆動用4 in 1ユニットが開発され、IMシステムからのリニューアルにも対応。

また、長期的に分解清掃を不要にした全閉構造を開発し、シンプルかつ確実な定期メンテナンスが期待でき、低騒音化も実現。同クラスの自己通風開放型 IM に比べ約12dBも騒音レベルを低減している。

国内では、東京メトロ丸ノ内線02系や、東京メトロ銀座線1000系、JR貨物HD300形ハイブリッド入換機関車などにも採用されている。

◆ソウル市内~金浦国際空港を結ぶ5号線などに投入する新型車336両が東芝製 永久磁石同期電動機 PMSMを採用、韓国ソウル地下鉄初のPMSM車に
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