前回は弘南鉄道弘南線の車両をご紹介しましたが、今回はもう一つの路線である大鰐線を紹介します。大鰐線はJR奥羽本線に接続する大鰐(JRは1991年に大鰐温泉駅に改称)と中央弘前の間の13.9kmを結ぶ路線です。中央弘前駅はJR弘前駅から徒歩で15分ほどの市街地にあり、初めてだとわかりにくい場所にあります。

大鰐線でも現在は元東急7000系が運用されていますが、1980年代後半には弘南線と同様に多様な車両が運転されていました。

こちらは少し変わった外観の車両ですが、元西武鉄道のクハ1266形です。当時は情報も少なく、どのような車両かもわからずに撮影していました。

ADVERTISEMENT

こちらも複雑な経歴を持つ車両のようです。手前のクハ1612は、元国鉄で西武鉄道を経由して弘南鉄道にやってきたようです。同じ形式でも車両によって異なる歴史を持つものも多いのですが、外観は戦前の国鉄車両の面影を強く残しています。

現在活躍している元東急7000系と同時期に導入されたのが元東急6000系です。形式もそのまま6000系を踏襲しています。現在は1編成を残して廃車になってしまい、残る1編成も車籍こそ残っているものの、運用されることはなく、津軽大沢駅構内で眠っています。

大鰐-弘前間の移動はJR奥羽本線のほうが速いですが、時間に余裕があれば大鰐線に寄り道してみてはいかがでしょうか?

※各写真は一回の旅行で撮影しているわけではなく、複数回にわたるものを編集しています。

記事:芝系太