西武鉄道の電車がことんことんとのんびり走る、滋賀県のローカル私鉄路線―――近江鉄道。

その本線は、東海道線 米原と草津線 貴生川を結ぶ47.7km・25駅の路線。

東海道新幹線と並走する高宮~五箇荘の区間には、時刻表や地図には記されていない謎の線路が存在する。

それが“五箇荘分岐 砂利輸送線”

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正しい名前ではないけど、五箇荘分岐 砂利輸送線としておく。

五箇荘駅から分岐して、愛知川の左岸につきあたるようにのびる線路で、かつては愛知川の砂利を輸送する貨物ルートとして存在した。

もう列車は走らないだろうと思い、本線と砂利輸送線の分岐点で畑をたがやすおばあちゃんに「この線路に列車は走ってないですよね?」って聞いたら、なんと!

「きのう走っちょったよ」と!!

実はこの線路、架線の電気も通っていて、レール輸送やバラスト輸送列車が走っているとか。

しかも、けん引機は、近江鉄道 彦根工場で生まれた220形。旅客用から事業用に職種を変え、いまも現役で活躍する注目車両が、この謎分岐路を走っているという。

たしかに、レールには列車が走ったような鈍い光がうっすらある。

いろいろ検索してみたら、この砂利輸送線の末端部で、彦根駅に常駐する近江鉄道の黄色いホキに砂利を積み込むYouTube動画を発見↓↓↓ けん引機は、たしかに220形のようだし。

―――ってことで、近江鉄道で行く滋賀の旅は、まだまだ続く。近江商人の街を歩き、出会った人のやさしさ、発見した鉄道物件、うまっ!な味覚は、またこんど。

<近江鉄道で行く滋賀の旅>
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(※同シリーズの画像はすべて許可を得て撮影しています)