雪国の定時運行を影で支えるアメリカ生まれの95歳、弘南鉄道 ED22形1 凸型電気機関車の歩んだ道

2022.01.07

首都圏が4年ぶりの大雪にみまわれ、慣れない雪に鉄道にも影響が出ているなか、本州最北の雪国ローカル電化私鉄のひとつ、弘南鉄道はきょうも通常運行で運転されている。

雪国・青森の弘南鉄道の路線を影で支えている機材のひとつが、1926(大正15)年生まれの凸型電気機関車 ED22形1(ED221)。

アメリカ ボールドウィン社製の車体、ウェスチングハウス社製の電気機器類を組んだこの小さな電気機関車が、誕生から90年以上が経ったいまも弘南鉄道で活躍している。

とくに、この降雪期には、除雪用ラッセル車キ105とペアを組み、弘南鉄道路線の定時運行を下支えしている。

この凸型電気機関車 ED221 が弘南鉄道に入ってくるまでの道のりがすごい。

ED22形1は、もともと信濃鉄道が3両を輸入したうちの1両で、当時は1形1として活躍。

現在の大糸線 松本~信濃大町の前進にあたる信濃鉄道が1937(昭和12)年に国有化され、そこからED22形ED221と形式を変えた。

ED221 は、鉄道省・国鉄で1948(昭和23)年に廃車されると、こんどは関西へと渡る。

まず西武鉄道に渡りED1形ED1を名乗り、近江鉄道に貸し出すかたちで関西入り。正式に近江鉄道に譲渡されて再びED22形ED221という形式に戻った。

ED221 は、さらに西へと渡る。こんどは山陰。1960(昭和35)年に一畑電気鉄道に渡り貨物列車廃止まで活躍。

そして1973(昭和48)年に弘南鉄道にやってくる。配属先は大鰐線。冬季は大鰐に常駐し、除雪用ラッセル車キ105と組んで除雪列車を担当している。

いっぽう、弘南線にはED33形3と除雪用ラッセル車キ104が除雪を担当。弘南鉄道公式Twitterには、平賀駅に留置中のED33形3+キ104の姿が、1月6日に投稿されている。

(画像:mgpc64 / PIXTA)


LINEで送る

オススメ記事