新たに生まれ変わる「黒塀横丁」パースイメージ

「黒塀横丁」「キッチンストリート」「北町ダイニング」――東京駅の利用者にはなじみ深い、八重洲北口の飲食店街「グラングルメ」が今年、新施設「グランスタ八重北(ヤエキタ)」としてリニューアルする。

開業から17年、グラングルメは東京駅構内で本格的な料理等を提供する飲食店街の先駆けとして多くの利用者に親しまれてきた。リニューアルの理由について、JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは次のように説明する。

「現在の食トレンドに対応し、将来的により多くのお客さまに喜ばれる施設となるべく、コンセプトを見直しリニューアルすることといたしました」

ADVERTISEMENT

新施設のコンセプトは《Neutral+(ニュートラルプラス)》――「肩肘はらずカジュアルに楽しめる自分のお気に入りに出会える場所」を目指す。

新たなターゲットは「食への感度の高い30代の男女」だ。若者に人気の新感覚酒場や、人気グルメ雑誌とコラボした大衆食堂など、多様な業種業態で利用者の日常にプラスの価値を用意するという。

2019年以降の新型コロナウイルスの影響により、出張や旅行を自粛する人々も増えた。コンセプトの見直しには近隣のオフィスワーカーを取り込む狙いもある。

各フロアはどう変わるか

地下1階「黒塀横丁」はこれまでの歴史を継承し、名称そのままに「気の利いたお店がそろい、落ち着きとオトナの賑わいを併せ持つ施設」を目指す。

1階は名称を「キッチンストリート」から「八重北食堂(ヤエキタショクドウ)」に改め、従来のシルバーを基調とした環境から、木をベースにした温かみのある環境に。目指す姿は「日々の生活でホッと一息付け、 “お客さまの日常のよりどころとなることができる施設」だ。

2階の「北町ダイニング」は、名称のみ「北町酒場」に変更。既存7ショップは引き続き営業を続ける。

第一弾開業は2022年4月下旬、第二弾開業は2022年7月下旬。ヤエキタは今年、全45ショップ(新規25ショップ)が集まる一大飲食店街に。